トニカクカワイイ第150話「いつか大人になる君へ。それを言わない胆力がどれほどのものか知って欲しい」」
今回は司が出ていったときの、ナサのファインプレーについて。
あとページ数は10ページと短めなので、記事も短め。
最大のポイントは、相手を責める言葉が出なかったこと。
だいたいの場合、信じていた相手に裏切られたら、
多少なりとも相手を罵倒する言葉が出てきてもおかしくない。
いろいろとあるけど、例えば、エヴァの
「裏切ったな!! 僕の気持ちを裏切ったな!!」
とか!
このセリフだけで、CV緒方恵美さんでの再生余裕でした。
なんで相手を責める言葉を出さなかったのか。
別にナサの心が傷つかなかったわけじゃないし、
痛みを感じなかったわけじゃない。
そんなことよりも、ナサにとって大事だったのは司の気持ち。
相手の気持ちを理解したい。
だから、泣き言を言ったら、それが遠のくだけ。
......ナサくん、君はすごいよ。
そんな言葉を言われたら、司だって、よりナサの事が好きになってしまうよ。
トニカクカワイイ第149話「君がさみしくないようにここをキャンプ地とする。」
司を連れての帰宅。
彼女にとっては一週間ぶりの帰宅。
たった一週間だけど、部屋の中はなかなかに荒れている。
というのも、ナサが司と出会ったところの記憶を取り戻すためにいろいろやったからね。
司が何気なく「もうすぐ引っ越し」といったけど、その引っ越しは......中止になりました。
ええ......。
司が戻ってきたし、そのまま引っ越して仕切り直しかと思ってたよ!
引っ越しが中止になった理由は、新居への入居手続きができてないこと。
手続きする前に、司が家出をしてしまった......。
大家さんに待ってもらうこともできたけど、解決の見通しがない状態で待ってもらうのは
迷惑が掛かる。ということで......部屋を解約した。
引っ越しがなくなったので、まだまだ有栖川さんちの離れで生活することになる。
トニカクカワイイ第148話「月と星空」
第一部の最後が「恋のうた」だったから、
その次の話が「月と星空」がくるのはわかりやすいですね。
先週までやっていた「FLY ME TO THE MOON」との落差がひどい。
時間軸としては147話の後ですね。
読者としては「FLY ME TO THE MOON」を挟んでいるので、
だいぶ時間が経っているように思うけど、
トニカクカワイイとしてみたら話は連続してるしね。
司とナサは仲直りなんだけど、ナサは満身創痍なんですよね。
記憶を取り戻すためにアレコレやってるから......。
FLY ME TO THE MOON 第4話「フリージア」
今週は32ページと大増量ですね。
FLY ME TO THE MOONの区切りです。
岩笠の娘が歩き続けていた。
ずっと歩き続けていた。
それがどれだけの時間なのかはわからない。
身体がボロボロになろうと、空腹になろうと、彼女は死ぬことができない。
気が付けば、自分の名前すら忘れていた。
見上げた月をみて、かぐや姫なら自分を元に戻すことができるのではないか?
月に行ってかぐや姫に会えば、元に戻すができるんじゃ?
でも、その手段がない。
歩いても、歩いても、辿り着くことができない。
声が届かないと知っていても、月にいるかぐや姫に「元に戻せ」と懇願する。
このシーンはトニカクカワイイ第119話「千の夜の越えて」で、
輝夜が見ていた場面なんだよな。
119話時点では、まだナサと再会していない2年の間の出来事かなと思っているところもあった。
でも、今回の話を読んで、思ったのは、輝夜は「かぐや姫」なのかもしれない。
ただそれが本当にそうかという問題はある。
前回のFLY ME TO THE MOON 第3話「名前のない怪物」で、少し竹取物語の話に触れていたけど、
羽衣を着たら「地上での記憶は一切消え」ということが書かれていた。
なので、もしかしたらかぐや姫の時の記憶を失ったのが輝夜なのかもしれない。
もちろん、全然違うかもしれない。
でも、なんらかの形で、月に向かって「元に戻せ」と叫んでいた岩笠の娘のことを
かぐや姫は見ていて、その記憶が輝夜に受け継がれてるんじゃないかな。
また輝夜は
「いつも誰かが泣いている夢
そいつの息の根を止めてやれって」
という夢をみていた。
最初は物騒だったけど、これも「蓬莱の薬」を飲んだ彼女を解放してやるために
かぐや姫が思ったこと、もしくは誰かに託したことなんじゃないかな。
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FLY ME TO THE MOON 第3話「名前のない怪物」
岩笠の娘に飲ませた薬は「蓬莱の薬」。
かぐや姫が月に帰る時に、帝と翁に渡した薬。
それを捨てるように言われた岩笠が、娘のために持ってきたもの。
父として娘に死んで欲しくない。
長く生きて欲しい。
それは親が子に抱く愛だと思う。
でも、娘は、病気に苦しんで死んだとしても、幸せだった。
人を救い、家族に見守られて死ぬなら、誇らしい人生だった。
岩笠の娘は、永遠の命なんて欲しくなかった。
FLY ME TO THE MOON 第2話「燃え尽きる命」
岩笠が持ってきた薬を飲んで、娘は助かった。
この時の娘にとっては、父親が持ってきた薬がよく効く薬だった。という認識だった。
けど、自分の身に起きた変化にまだ気が付いていなかった。
ただこの話が、辿り着く場所を考えると、どこかで彼女は気が付かないといけない。
その時というのは意外と早くきた。
山に入り、薬草を採ろうとした時に、足元が崩れた。
基本的に今回からしばらくはトニカクカワイイ147話を読んでいない人は、
読んではいけない。
4/16発売のトニカクカワイイ15巻を待った方がいい。
と、一応書いておきますが、通常通り、ブログ更新。
FLY ME TO THE MOON 第一話「黄昏」
時間軸的には1400年前。
竹取物語の時代ですね。
竹取の翁が、竹からかぐや姫を見つけた時代
それが物語としてではなく、実際にあった話として語られる舞台。
竹取物語が語られるように、竹取の翁はかぐや姫を育て、莫大な富を得て、
大きな屋敷に住んでいた。
その屋敷を見ていたのは岩笠の親子。
岩笠の娘は、かぐや姫......輝夜について、興味はない。
トニカクカワイイ第1部最終話「恋のうた」
今回で、ついに司の正体がわかるし、ナサが失っていた記憶がなんだったのかわかる。
思い出したのは、司を月まで連れて行くという約束。
2年前の事故の後、本当に死にかけていたナサを救ったのは、司の血。
不老不死である彼女の血には、多少なりとも治癒効果があったんだろう。
これが141話でも少し話があった、
「不死者の肉を食えば、どんな病気も治ると言われていた」
に繋がりますね。
タイトル通りで、このテキストが出るときには、本誌で司の正体がわかっています。
なのに、なぜ、このテキストを出すのかというと、自分の思考過程を残しておきたいからです。
私の答えを書いておくと「竹取の翁の妻「嫗(おうな)」」です。
理由は後で書きます。
まずはこれに辿り着くまでの話。
ちなみに外しました。
なので、以下はがんばって考えて、外した人間の残骸です。
トニカクカワイイ第146話「愛と命について」
ナサはいなくなった司を教会で見つけた。
なにか声を掛ける前に、司から結婚指輪を返された。
それは二人の関係性を解消して、司がナサから去るということ。
司にとってはやっぱり出会った日のことを覚えていないことが大きい。
ナサが本当の自分を知らない。
だから、司の秘密を知ったら、ナサが今と今までと同じ気持ちでいてくれるのかわからない。
きっとナサは自分のことを好きにならない。
それは司が得た思い出と、ナサを失うことになる
そんな結末になるなら、なにも求めずにいることを選ぶ。
だから司はナサにお礼を言って去ろうとした。