時の魔法と烏羽玉の夜のレビューらしき紹介 このエントリーをはてなブックマークに追加 時の魔法と烏羽玉の夜のレビューらしき紹介

時の魔法と烏羽玉の夜


わたしが行く――現在から過去から未来へ。
 普通の中学生である光田直日人はある日突然、トミーとジョニーと名乗る二人組の男にさらわれてしまう。なぜ自分がさらわれるのかわからない直日人に返ってきたのは、「アンタは『魔術の血』だからな」という言葉だった。
 軟禁されていた直日人を助け出したのは、ステッキを操り魔法を巧に使う少女、烏羽玉窈子。彼女もまた直日人のことを『魔術の血』と呼んだ。わけがわからないまま、直日人は窈子に連れられて、烏羽玉家に行くことになったのだが、そこに待ち受けていたものとは……。
 在原竹広&GUNPOMが贈る期待の新作登場!

表紙買いしたわりには、楽しめた。

タイトルに、「時の魔法」とあるように物語に時間に関係する魔法がいろいろと登場する。
「不老不死」、「相手の時間を奪う」、「相手に時間を与える」、「時間の跳躍」など。それらがもちろん、キーとなるのだけど。

魔術の血を持つ、直日人を巡って、ジョニーとトミーと鳥羽玉家が争う。魔術の血とは、名前の通り魔力を多く持っている血のこと。
ジョニーとトミーはその魔術の血をとある目的のために必要としていた。
鳥羽玉は、鳥羽玉である人物を倒すために魔術の血が必要だった。ヒロインの窈子は、表紙の印象からわかるように割とツンデレ。
それにしても、この表紙はシンプルだけど、なかなか素晴らしい。
様々なことを経て、ジョニーとトミーの目的と鳥羽玉家が倒そうとしていた人物――日裏翠陰へと繋がっていく。

おおざっぱには、上の感じでストーリーが進む。

空間に字を書くことで、魔法を発動させたり呪符によって魔法を発動させたりする。まあ、どこかでみたいような魔法の発動のさせ方だけど、ストーリーとしては、わたしが行く――現在から過去から未来へ。が非常に印象的だった。
確かにその言葉の通りなのだから。

ただ、最後の部分はもう少しページを割いて、いろいろ書いて欲しかったかも。

次巻が出るなら、窈子のツンデレに期待したいところだ。


時を超えても守りたい人がいる(FC2 Blog Ranking)

桜色BUMP―シンメトリーの獣
桜色BUMP―シンメトリーの獣在原 竹広

メディアワークス 2003-03
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桜色BUMP〈2〉ビスクドールの夢 腐敗の王 隣人―SAKURA in Pale Rose Bump〈4〉

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ラノベ365日

十三番目のアリス〈2〉のレビューらしき紹介 このエントリーをはてなブックマークに追加 十三番目のアリス〈2〉のレビューらしき紹介
十三番目のアリス〈2〉
十三番目のアリス〈2〉
伏見 つかさ (2006/12)
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だいぶ久しぶりになってしまった、ライトノベルのレビューらしき紹介。積み本はたくさんあるのだがなー。

アマゾンよりコピペ
内容(「BOOK」データベースより)
傲岸不遜な気質で知られる九条院アリスは、みずから「冷嬢の心得」を定め理想的なお嬢様を目指す十四歳。十五歳の誕生日を間近に控えたある日、アリスの前に彼女を「十三番目(サーティーンス)」と呼ぶ謎の少女が現われる。「私は三番目よ。貴女が眠らせている力を暴き出してあげるために来たの」平穏な学園生活を謳歌していたアリスに、突如訪れた過酷な試練。そして彼女に隠された秘密とは―!?誇り高くて意地悪でワガママで、でも、ちょっぴり優しくて…そんなお嬢様・アリスが巻き起こす“ハイ・ゴシックアクション”、ここに開幕。

今回は、転入生であるリリス・グラムと、九条院アリスの三月の取り合いでラブコメをメインに、片手間にメイドロボとの戦闘という印象かな。

リリスは、いいキャラしてるけど、様子見しないとなんとも。

アリスのツンデレ具合だけ、楽しんでいる。
アリスにも百合フラグっぽいもの立ちつつあるし。
でも、ストーリーとしてはアリスのスフィアに隠された秘密が鍵になるのか?というところですね。

戦闘シーンは見せ方、書き方をもう少し頑張って欲しいかもという印象を持った。

戦闘シーン以外なら、わりと満足できるのだが。

実は三月いらないんじゃないか?(FC2 Blog Ranking)

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十三番目のアリスのレビューらしき紹介 このエントリーをはてなブックマークに追加 十三番目のアリスのレビューらしき紹介
十三番目のアリス 十三番目のアリス
伏見 つかさ (2006/08)
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アマゾンよりコピペ
内容(「BOOK」データベースより)
傲岸不遜な気質で知られる九条院アリスは、みずから「冷嬢の心得」を定め理想的なお嬢様を目指す十四歳。十五歳の誕生日を間近に控えたある日、アリスの前に彼女を「十三番目(サーティーンス)」と呼ぶ謎の少女が現われる。「私は三番目よ。貴女が眠らせている力を暴き出してあげるために来たの」平穏な学園生活を謳歌していたアリスに、突如訪れた過酷な試練。そして彼女に隠された秘密とは―!?誇り高くて意地悪でワガママで、でも、ちょっぴり優しくて…そんなお嬢様・アリスが巻き起こす“ハイ・ゴシックアクション”、ここに開幕。

九条院アリスは、ツンデレです!

上の一言で全てが語れる。
最初の戦闘シーンへの繋がりがちょっと気になるかも。
それ以外では、キャラクターでカバーされてると思う。
いろいろ気になる伏線があるけど、それは今後回収されるだろうから、しばらくは読んでみようかなというところ。
アクションシーンを期待するよりは、ラブコメ部分や九条院アリスのツンデレぐあいを見る方が面白いかも。
でも、作品は面白い。
他にも、似たような物があるかもしれないけど……。


アリスのツンデレに期待!(FC2 Blog Ranking)

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ラノベ365日

とある魔術の禁書目録(インデックス) (13) このエントリーをはてなブックマークに追加 とある魔術の禁書目録(インデックス) (13)
とある魔術の禁書目録(インデックス) (13)
とある魔術の禁書目録(インデックス) (13)
鎌池 和馬 (2007/04)
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電撃HPよりコピペ
科学と魔術が交差する学園アクションストーリー!
 九月三〇日。 
 学園都市に、ローマ正教『神の右席』の一人、『前方のヴェント』が侵入した。彼女が操る謎の魔術により都市機能は完全麻痺、大部分の人間は意識を奪われ倒れていった。
 彼女の狙いは、上条当麻。
 ローマ正教が公式に認めた敵。
 同時刻。
 最強の超能力者(レベル5)・一方通行(アクセラレータ)が、彼を支える少女『打ち止め(ラストオーダー)』を護るため、科学者・木原数多率いる武装集団『猟犬部隊(ハウンドドッグ)』と激突した。
 魔術と科学、二つの惨事が同時に学園都市を襲う。 
 上条当麻、インデックス、一方通行(アクセラレータ)、打ち止め(ラストオーダー)。四者四様の想いが交差するとき、物語は始まる──!

12巻の続き。

前方のヴェントと猟犬部隊との戦いがメイン。
まあ、なんというか、当麻と一方通行の二人が主役になっているのはよくわかる。
携帯電話でのやり取りは、結局お互いにお互いが誰なのかがわかっていない様子だったけど。
一方通行の非道さがある意味で、当麻との対局になっていた気がした。

風斬氷華は、AIM拡散力場による存在。
だけど、それは科学サイドからの見方で。
魔術側から見たら、『界』の天使なのね。
なんとなくわかった気がする。

冥土帰しはスゴイ人だったのね。
彼は学園都市の設立以前から、アレイスターと関係あるのかな?
どうであれ、ただ者ではないね。
相当の修羅場を潜ってる。

あ、途中の一方通行の地球の自転を云々の話はさすがにやりすぎだろうと思った。自転までに影響与えるとかなり気候などへの影響が出ると思うのだけど?

魔術サイドの思惑もなんとなく見えてきたし、科学サイドもなんとなくわかってきた。
最終信号、一方通行、風斬氷華を組み合わせることでなにかができるみたいだけど、そこに当麻の幻想殺しが絡むのか?
ここのところ、影が薄いインデックスの役割もあるしなー。

美琴は、バツゲームをあんな形で使うとは……。
ホント、もう少し美琴に良い想いをさせてあげてください。

今回の話を読んでいて、これはアニメで見たいと思った。
アクションシーンが多かったのでね。

かわいいよ美琴かわいいよ(FC2 Blog Ranking)

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ミミズクと夜の王のレビューらしき紹介 このエントリーをはてなブックマークに追加 ミミズクと夜の王のレビューらしき紹介
ミミズクと夜の王
ミミズクと夜の王
紅玉 いづき (2007/02)
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電撃文庫hpよりコピペ
ミミズクという少女と夜の王が紡ぎ出す、ラブ・ファンタジー。
 魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。
 額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその 身を差し出す。
 願いはたった、一つだけ。

「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」

 死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。
 全ての始まりは、美しい月夜だった。  
 ──それは、絶望の果てからはじまる、小さな少女の崩壊と再生の物語。
 第13回電撃小説大賞<大賞>受賞作、登場。


うん。素直に良かった。
元々、買う予定がなかった作品。
買わなかった理由は、表紙かな。
やはり、ライトノベルというジャンルは表紙やらイラストが購買意欲においてかなりのウェイトを占めるので。
だが、買うキッカケになったのは友人との雑談。
私も他のサイトやブログで評価が高いこの作品が気になっていたので昨日買って、昨日のうちに読み終えた。

掴み所のないミミズクと、夜の王とのお話。
夜の王と出会ったばかりは、食べたがられて、死にたがりのミミズク。
でも、クロちゃん(ミミズク命名の魔物)と夜の王と関わっていく中で彼女の中に変化が現れたのが良かった。
不器用すぎる夜の王の優しさがいい。
ある意味で、この話はみんなが優しすぎる。
誰かは、息子のため。
誰かは、夜の王のため。
誰かは、ミミズクのため。
それぞれの為に優しかった。

印象に残ったのは聖騎士アンデュークの言葉

「ミミズクを痛めつけ、そうして壊した人間どもと、あの子をいたわった夜の王と、悪はどちらだ。どちらが悪だとアンタは言うんだ!!」

魔物は魔物と言うだけで悪ではないという聖騎士の言葉が良かった。

この「ミミズクと夜の王」は、普段ライトノベルを読まない人もよんではどうだろうか?
いわゆるライトノベルというジャンルとは異なる気がするので、是非とも読んで欲しい。
そして、読み終えたあと「ミミズクと夜の王」の表紙イラストがどういう意味かわかると思います。

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★ 本と本屋と猫まんま ★

E.a.G.のレビューらしき紹介 このエントリーをはてなブックマークに追加 E.a.G.のレビューらしき紹介
E.a.G.
E.a.G.
柴村 仁 (2007/02)
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うーん、どうなんだろうか。
正直、よくわからなかった。
ヒロインが登場回数少ないので、どうなのかよくわからなかった。
『進攻体』、『空電体』などの単語が結局ようわからん。
そのまま、読み進めてもやはりわからずだった。
……うーん、かといって、二回目を読む気にならない。
ぬー。

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灼眼のシャナ 14 (14) のレビューらしき紹介 このエントリーをはてなブックマークに追加 灼眼のシャナ 14 (14) のレビューらしき紹介
灼眼のシャナ 14 (14)
灼眼のシャナ 14 (14)
高橋 弥七郎 (2007/02)
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(――「十二月二十四日を『決戦』に使おうと思う」――)
(――「この日、悠二に選んでもらう」――)

時期はクリスマス直前の冬。
このまま、坂井悠二が旅立つその日まで緩やかに過ぎていくようだった。
日々の鍛錬のおかげで、少しずつ坂井悠二は徒と戦える力を蓄えていた。
佐藤は、外界宿の仕事をしたいと、悠二を通じてマージョリー、ヴィルヘルミナに言っていたみたい。
田中は、いつしかの戦いの中で緒方が封絶の中で被害にあったショックが抜けない。
シャナと吉田さんは、十二月二十四日に決戦――坂井悠二にどちらを選ぶのか問おうと決めていた。
池は、変化を決めた。

そして、迎えた二十四日。
坂井悠二の前に現れた徒。
決戦を前に、吉田さんは池に告白された。
すべては、よりにもよって二十四日に起こった。

さすがに鍛錬を続けてきた坂井悠二は、今回は活躍した。
というか、今までとはかなり違った。
冷静に相手の出方を窺い、行動を観て、相手の戦略を読み解いていた。
かなり印象が変わった。
今回は、ヴィルヘルミナが以前遭遇したサブラクが登場。自在法が反則だったなー。
無事に徒と紅世の王を退けた後、坂井悠二が誰を選ぶのか?

と……単純に行かない。

すごく気になる、そう来たかという転の最終編。

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神鳴るところ~物書きの読書日記~
ちょいヲタ?バスタア日記
ライトノベル・漫画が好き☆
愛があるから辛口批評!
いつまで続くか黄金の意思!!
ラノベ365日

ぼくと魔女式アポカリプス2 Cradle Elves Type のレビューらしき紹介 このエントリーをはてなブックマークに追加 ぼくと魔女式アポカリプス2 Cradle Elves Type のレビューらしき紹介
ぼくと魔女式アポカリプス 2 (2)
ぼくと魔女式アポカリプス 2 (2)
水瀬 葉月 (2007/01/06)
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この商品の詳細を見る どうしてだろう。 ぼくは呪われるべき存在だというのに。 祝福を受ける資格などないというのに―― 電撃文庫より。 澪の前に現れた「敵」は――「正義の味方」。  あの大雨の日から二週間。道を歩いていた澪は、突然ドロップキックで首の骨を折られた。普通の人間であれば即死は免れないであろう傷を負った首をさすりながら、なんとか立ち上がった澪が見たものは、妙に長いポニーテールにサンバイザーを被ったチャイナ服の幼女。そして幼女は澪に向かって言い放つ。自分は「正義の味方」であり、劣悪を「正殺」するものである、と。  明らかに代替魔術師であるはずなのに、不可解な言葉を繰り返す彼女の真の目的とは、一体……? 新たな痛みの物語が、今、始まる――。

私の場合は、二冊続けて読んでいるので用語がわかっていたので読みやすかったです。

今回の新キャラ:蘭乱爛崎寝々。
気が狂ったようなその名前のセンスはどうだろうか。ぜひとも、物書きとして欲しいです。

寝々は、「正義の味方」。
悪と認めた人間を、正殺だと言って容赦なく殺していく。
狂った正義の味方と言ってもいい。
寝々の容姿は、二週間前に無くした彼女に似ていて。
でも、彼女に似ていない。

澪が寝々を見て、動揺しないようにしていたのは彼女を思い出さない為だなというのはすぐにわかった。
周りの人間もわかっていたのだろうけど、誰も言わなかった。

今回は、一巻に比べて砂川の出番は少なかった。
その代わり、エルフ様のレンテンシアが前面に。
レンテンシア…………よかった。

この作品はどうも、後半からが面白いというイメージなのですが。
確かに、この巻も後半からよかったです。
誰が悪で、誰が役目を果たそうとしているのかがわかったところからが。

狂っている周りの中で、狂ったように狂っていない澪の葛藤が気になる。
相変わらず、グロい描写がありますが。

この作品は、この調子でいくと最終的には澪と砂川の殺し合いになるのかな?
もしくは、別の『選択肢』が出るのかな?

……どちらにせよ、普通には終わらなそう。

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ラノベ365日
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ぼくと魔女式アポカリプスのレビューらしき紹介 このエントリーをはてなブックマークに追加 ぼくと魔女式アポカリプスのレビューらしき紹介
ぼくと魔女式アポカリプス
ぼくと魔女式アポカリプス
水瀬 葉月 (2006/02)
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この商品の詳細を見る ぼくはそのまま、二度と力が籠もらない女の子の右手を、左手で握り続けた

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内容(「BOOK」データベースより)
これは、ぼくと彼女の前に突然現れた、ひとつの大きな「連鎖」の話だ。クラスの空気でしかない少女の告白という何の変哲もない「普通」から生まれる、無意味な「特別」の連鎖―。滅びた魔術種達。種の復活を賭けて行われる、人間を代役とした争い。それらの存在を知ったぼくの横で、魔女種族の代替魔術師となった彼女は戦う。そして戦うために行い続ける。哀しい微笑で、哀しい自傷を。「普通」と「特別」が混濁し、ぼくたちの眼前に残ったのは、ただ無慈悲な―第10回電撃ゲーム小説大賞“選考委員奨励賞”受賞者が贈る最新作。


表紙のエロさは、置いておくとして。
これを買おうと思ったのは、二巻に当たる「ぼくと魔女式アポカリプス 2 (2)」がすごく気になったから。
書店で、ふいに見かけたのがこのシリーズのイラストと「ぼくと魔女式アポカリプス」のタイトル。すごく気になった。
私の生活範囲内の書店の数はそう多くないので、一巻を探すのに苦労した。
で、この巻をやっと見つけた。発売日は、去年の2月なのね。

さて、本編。
最初は、ありきたりな現代で魔法が実は使えるというものだったと思ったけど。ちょっと違った。「代替魔術師」、「原初魔術師」、「闇滓」などなど特殊な読み方のものが多くて置いてけぼりを喰らっていたけど、それに慣れ始めた中盤。
敵を探す当たりから、今までの展開からして当たりを付けていたワケなのだが、見事に外された。そして、もう一度。
終盤敵が出てきたところからこの作品の印象が一気に変わった。
引き込まれて後半は一気に読んでしまった。
最後に主人公である澪が与えた「祝福」。
それは、悩んだ末の。
選択した故の。
そんな祝福。

用語に慣れないかも知れないけど、ラストはきっといい物だと思う。
とはいえ、癖が強いので好き嫌い激しそうな作品。
魔法を使うところもグロい描写だし。
指を切り落としたり、腕を切ってみたりと。

でも、私は愉しかったので良し。

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連射王のレビューらしき紹介 このエントリーをはてなブックマークに追加 連射王のレビューらしき紹介
連射王 上 (1)
連射王 上 (1)
川上 稔 (2007/01)
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連射王 (下)
連射王 (下)
川上 稔 (2007/01)
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「──敢えて問いますが、君は、ゲームが好きですか」

電撃文庫より
「俺、何かに対して本気になれるのかな?」
何事にも本気になりきれない高校生・高村コウ。
そんな彼は一人のゲーマーに出会い、“己の本質”と真剣に向き合うことになる。
将来の進路を考え決めていく友人や幼馴染み。変わっていく周囲の人間関係の中で、
彼の答えはどこにあるのか――。
「──敢えて問いますが、君は、ゲームが好きですか」

川上稔さんの「■VIRTUAL-CITY・DETROIT AGENCY 出張所分所■」で、連射王が少し読めます。と言っても、元々Web小説として川上稔さんが書いていたものですが。連射王のページ。Web小説では完結していませんが、書き直して完結させたのがハードカーバーの連射王。

確実にこれだけは言える、連射王を読むと、シューティングゲームをやりたくなる。そして、シューティングゲームが上手くなれる気がする。

この連射王は、何かに本気になれるのかな?と疑問を抱いている高村がある日近所のゲーセンで、シューティングゲーム「大連射」をVERYHARDでクリアする人を見かけ、そこからシューティングゲームにのめり込んでいくというもの。

シューティングゲームを通して、周りのコトの変化、高村の心境の変化が上手く描かれている。シューティングゲームを文章で示しているが、そこは川上稔さん。やはり、シューティングゲームなのに迫力があった。

たぶん、私と同じで「都市シリーズ」や「終わりのクロニクル」を読んできた川上読者は、この「連射王」を読むと何か違和感を感じるかも知れない。それはおそらく「連射王」がライトノベルではなく純文学であると言うことだからだろう。「都市シリーズ」の様に言詞があるわけでもなく、「終わりのクロニクル」のように概念があるわけではない。あるのは、シューティングゲームにおけるテクニック。「当たり判定解説」、「弾丸ガイドライン解説」といったものだ。だが、充分楽しめる。

そして、最初にも言ったがきっとシューティングゲームをやりたくなる。


上巻の巻末に、「縦スクロールSTG概史」があるのは、なかなか興味深かった。
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