とりあえず、ネタバレ含んでます。
前回が「同じ日を繰り返すループ」だった、それに対して今回は「他人格に主人格が侵蝕される』かな。
今回は"箱"の持ち主が誰かというのは意外とすぐにわかった。
まあ、新キャラ2キャラがね。
同じ日を繰り返してしまう。誰がその元凶なのかを突き止める話。
でも、上のことだけを書くとひぐらしとかのループ構造の作品が浮かぶかもしれない。
確かにそれに似たところはある。
ループする日常の中で主人公の星野一輝とヒロイン音無彩矢が記憶を引き継ぐ。
これも完璧ではない。
記憶を引き継いだりしながら、誰が繰り返す日常―拒絶された教室―の元凶なのかを突き止めることになる。
うーん。正直、物足りなかった。
オンラインゲームからログアウトできなくなって、ログアウト条件はゲームクリア。
それ以外の方法だと、リアルにある人間が死ぬ。
ゲーム中のプレイヤーからは、その真偽がわからない。
物語が進んで塔を登って、プレイヤーが減っていく。
けど、前述のようにホントにプレイヤー死んでも、ゲームに取り込まれているプレイヤーからは実感がない。
二年間もゲームの中にいると、それがプレイヤーたちのリアルになっていくんだな。
ラスボスは意外ではあったけど、まあ確かに自分が仕掛けたゲームを間近でみたいと思うからなー。
ソードアート・オンラインでは、やっぱり、"倫理コード解除"だろうな。
ゲーム内でえっちぃことができるようになるけど、それって現実の身体にフィードバックされてたら、
ダクダクのガクガクで、結構間抜けだよな。
物足りなかった理由は私が以前に、
クリスクロスを読んでいたからかも。
ソードアート・オンラインからは、クリスクロスを連想してしまったからちょっと楽しさが半減してしまった。
まず、私の理解を超えたのでイマイチよくわかってません。
この紫色のクオリアは、次の三つからなります。
毬井についてのエトセトラ
1/1,000,000,000のキス
If
この作品の好き嫌いはかなりわかれるだろうな。
「毬井についてのエトセトラ」と「1/1,000,000,000のキス」では話の印象が変わりすぎる。
毬井についてのエトセトラでは、毬井ゆかりの瞳には人間がロボットに映ることと、平凡な波濤マナブのことが書かれてる。
でも、1/1,000,000,000のキスでは、毬井についてのエトセトラで、毬井に【修理】されることで手に入れたマナブの異能力を使って、毬井に訪れる死を如何にして回避するかというものになる。
毬井についてのエトセトラだけなら、たぶん私はそれで満足した。
でも、1/1,000,000,000のキスでは、マナブが毬井ゆかりを必死に救おうと、並行世界の自分などを駆使する。
並行世界のマナブと知識の共有や、マナブ以外の人間になること、どんどんマナブは人から離れていく。
ここでわかなかったのは、マナブが毬井ゆかりを必死になる理由。
毬井についてのエトセトラだけではよくわかないし、1/1,000,000,000のキスでもよくわかない。
マナブの能力の拡張は、毬井が言っていた「ガクちゃんは汎用性で最強」というのがあったから、
能力拡張とかできたのかな?と納得したけど、マナブ自身が能力のルールを拡張してるんだよね。
この作品はいろいろと議論がされてるけど、まあSF系に素養のない私にはよくわかりません。
結局、毬井ゆかりは波濤マナブに傍にいてほしかったんだなということしかわかりません。
1/1,000,000,000のキスよりも、毬井についてのエトセトラティストの話が全編ならよかったかなーと思っている。
結局、毬井ゆかりの瞳のこともあんまり関係ない話になって、ドリルが素敵☆と毬井がいっていた加則くんもよくわからんかったし。
悪魔のミカタ666〈6〉ノットB (電撃文庫) | |
アスキーメディアワークス 2009-02 売り上げランキング : 101807 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
境界線上のホライゾン2〈上〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)
境界線上のホライゾン2〈下〉―GENESISシリーズ (電撃文庫)
正直長い!! 厚い!
境界線上のホライゾン2上下は、いろいろと詰まってるし、長丁場でした。
端的に言うと、全裸とおっぱいの話です。
なんか、作品内でトーリが服を着てるのが少なすぎるだろ。
全裸、バカがトーリを指す言葉で定着していくのが悲しくて。
三田誠さんの新シリーズです。
一年間だけ「九瀬イザヤ」を演じる少年が、七つの大罪を具現する<獣>と戦うために用意された御陵市でのお話。
とりあえず、この九瀬イザヤを演じるのがいつまで保つかなーと思っている。
朱鷺頭玻璃が<獣胎>なのが気になる。
食われたハズの人間と、食ったはずの<獣>が拮抗してる状態。
一巻終盤に九瀬イザヤの前に現れた玻璃。
<獣>が玻璃に勝って表面に出てくるときが、一巻終盤にイザヤを助けた玻璃なんだろうな。
七つの大罪でいう、淫蕩の<獣>。
玻璃自身はその自覚がないのかも知れない。
そして、玻璃は本物の九瀬イザヤを喰らってるんだろう。
<獣>は喰らった人間になることができる。
ということは、いつか偽者の九瀬イザヤと<獣>が喰らったことで再現される九瀬イザヤが対峙するんだろう。
聖人の奇蹟を模倣する断罪衣は、人々の信仰心に支えられている。
ということは、二人の九瀬イザヤが対峙したら「九瀬イザヤ」への信仰が崩れるんだろうなー。
ノウェムの存在もなー。
どのみち、本物の九瀬イザヤへの信仰が一度崩れて、九瀬イザヤへの信仰を構築することになるんだろう。
また、ゲオルギウスの断罪衣の行使で、九瀬イザヤが模倣の代償を払うことになるんだろうなー。
レンタルマギカでの三輪さんも関わっているので、いろいろと安心してます。
一巻は様子見。二巻以降が非常に楽しみです。
表紙のゴスロリシャナは素敵だと思うところ。
[仮装舞踏会]の目的いや祭礼の蛇の目的は、この世と紅世の狭間に封じられた本体を、「久遠の陥穽」によって呼び戻すこととでもいうべきか。
最終目標はその先にあるのだろうけど。
祭礼の蛇に囚われているシャナと、祭礼の蛇を信仰しているとも言えるヘカテーのやりあいは、ヘカテーにしては珍しいなー。
と思っていたけど、祭礼の蛇からしたら、天壌の劫火の器が傍にあるのだから、ある意味で安心。
坂井悠二は本当に祭礼の蛇としての意志で動いてるのか。
でも、「そう――自分が何者でも関係ない。やることを、やる」というセリフが気になる。
祭礼の蛇と坂井悠二の意識が混在して、たまに坂井悠二としての意識が出てきているのか?
フレイムヘイズとしての力が封じられているシャナが、再び力を取り戻したときか、
それとも吉田さんが「ヒラルダ」の真の意味に気がついたときか?
いや、その両方が揃えば、悠二が戻ってくるか?
祭礼の蛇と天壌の劫火が、なんらかの形で決着をつけないといけないんだろうなー。
その結果坂井悠二が戻ってきて、シャナが......普通の女の子になるかもしれない。
境界線上のホライゾン 1上 (1) (電撃文庫 か 5-30 GENESISシリーズ) 川上 稔 アスキー・メディアワークス 2008-09-10 by G-Tools |
境界線上のホライゾン 1下 (1) (電撃文庫 か 5-31 GENESISシリーズ) 川上 稔 アスキー・メディアワークス 2008-10-10 by G-Tools |
――君のそばにいたいよ
今、そこに行く。だから――
タイトルは1-下の帯より。単発で書くよりもまとめて感想を書いていこうと思っています。この境界線上のホライゾンは。
川上稔さんの新シリーズです。
終わりのクロニクルの後、都市シリーズの前に位置しますね。
終わりのクロニクルを経て、そして境界線上のホライゾンに至り、都市シリーズになる。それが両シリーズを読んでからこの境界線上のホライゾンを読むとよくわかる。
術式であったり、武神であったり、そういったものが出てきて自己矛盾許容型流体という言葉出ると、
終わりのクロニクルでの全竜交渉のあと、各Gが順応したんだな。その世界があったんだなと。
いきなり登場キャラが多く混乱すると思いますが、基本的に葵・トーリがわかっていれば大丈夫です(え
トーリは登場キャラの中でもっとバカなヤツです(誉め言葉
女性キャラは巨乳ばかりですね......なんだか。
魅力的なキャラクターが多いですが、浅間、ミトツダイラ、ホライゾンがわかればよし
正直、ホライゾンは上だけを読んでもサッパリわかりません。下を読まないと。
上下一気読みがお薦めです、1000ページを余裕で超えますが。
それにしても、相変わらず上手いな。
上ではトーリが出てくるのが、序章の最後。そこまで長いっての。
1-上は最後のおっさんたちの戦いが熱いかもしれないなー。
うん、そしてホライゾンが誰なのかが明らかになり、大罪武装を作るにあたり彼女から感情が奪われた。
トーリたちが様々な意味で闘う理由となる、彼女の全てを取り戻すためのこと。
でも、それは難しく。
でも、やる。
大罪武装を集め、末世を解明と解決。
それをトーリたちがやるのだけど、どことなく全竜交渉を思い出す。
大罪武装は各国にとって重要なもの。
ホライゾンの感情だから、魂の欠片だから返して。で返しくれるわけはない。
どんな方法でもいい、戦争かも知れない、交渉かも知れない、どんな戦いの形になるかわからないけど、
戦い、末世に関わる謎を解決していく。
生徒総会に関しての、トーリと正純のやり取り、正純とインノケンティウスとやり取りは終わりのクロニクルでの交渉を連想させられた。
まったくこういうのはいいなー!!
不可能男トーリの覚悟も相当で、彼の加護で自分の全能力の伝搬と分配。これが相当すごいけど、
彼が哀しみを得たら、彼が死ぬ。そこまでの覚悟でいるのか......。
ホライゾンとトーリのやり取りも独特だけど、彼女を連れ出すのに行った平行線の対話。平行線だからこそ応酬が凄いな。
平行線の重なる場所、異なる考え方の一致する場所。そこは境界線上。
だからこそ境界線上のホライゾンなのか。
終わりのクロニクルでは佐山と新庄君は正逆だった。
境界線上のホライゾンでは、トーリとホライゾンは平行線で考え交わるのが境界線上か。
1-上下では嫉妬が回収できたけど、もしもトーリが言うように淫蕩が回収できれば、ホライゾンは、淫乱になったのか?
............でも、ホライゾンを考えるとそれはないだろうな。
残念だったな、トーリよ!
でも大罪武装を全て集めて末世を解明するということだけど、ホライゾンという少女一人にそれだけの力を所有させてしまうことになる。
どうにか、それをフラットにしないといけない気がする。
思うに最終的にホライゾンを普通の女の子に戻してあげないと......その身体が自動人形のままだとしても。
普通の少女に大罪武装のような巨大な力はいらないだろうし。
1-下の最後の挿絵で、自分が作った朝食を食べて不味そうにしているホライゾンに自動人形にはない感情の豊かさが伺えたなー。
あとがきで書かれているように、ホントに最終話の様な一話だった。
............次回も、浅間、ミトツダイラ、ホライゾンに期待しようw
AHEAD - TEAM LEVIATHAN CHRONICLE / 全竜交渉部隊戦闘記録 (終わりのクロニクル イメージサウンドトラック) | |
三澤秋 茶太 Voltage of Imagination 2008-11-05 売り上げランキング : 245 Amazonで詳しく見るby G-Tools |
さよならピアノソナタ 3 (3) (電撃文庫 す 9-9)
今回もNothing but Electric Empty Text:さよならピアノソナタ3・曲目解説 - livedoor Blogを読みながら、聴きながらの感想記事。
やはり、バンドだしということで文化祭のこともあるのだが、その前に合唱コンクールと体育祭。
合唱コンクールで、あそこまで戦略を考えて自由曲を選曲できる神楽坂先輩はすげぇな。と思うし、神楽坂先輩ほどじゃなくてもナオの選曲もなかなかと思っていたり。
だって、合唱コンクールでロックをやろうと思わないって!
「聞こえる」とか「Hail Holy Queen」というのは私でも聴いたことがある。
「Somebody to Love」は聴いて思ったが、これを合唱コンクールでやったら、相当気持ちいいだろうな。
一クラス分の分厚いコーラスを受けて弾くギターとベース、叩くドラムなんて贅沢な。
体育祭では、相変わらず神楽坂先輩のなんとも言えない策略が!と。
真冬のチアもいいが、体操服も見てみたいものだ。
同じく文化祭のゴスロリもな!
ただやはり、今回はユーリの存在かな。
ナオのライバルになるかな。と思っていたけど、違う意味でライバルでその結果も出てしまったようなもの。
ユーリがかなりナオと真冬の関係を推し進めたようにも思える。
そしてかなり進んだかなと思ったのは、真冬の指。
彼女がピアノを弾けるようになり、また復帰する日も近い。
彼女はバンドにいたいというけど、エビチリがなーと思ってしまう。
P309~P326まではほんとに泣きそうだった。
欲を言えば、先の演奏まで聴きたかった気もする。
相変わらず、このさよならピアノソナタは読み終えるとなんとも言えない感覚になるので。
もう、すごいねとほんとに思ういます。