水瀬 葉月 (2006/02)
メディアワークス
この商品の詳細を見る ぼくはそのまま、二度と力が籠もらない女の子の右手を、左手で握り続けた
アマゾンよりコピペ
内容(「BOOK」データベースより)
これは、ぼくと彼女の前に突然現れた、ひとつの大きな「連鎖」の話だ。クラスの空気でしかない少女の告白という何の変哲もない「普通」から生まれる、無意味な「特別」の連鎖―。滅びた魔術種達。種の復活を賭けて行われる、人間を代役とした争い。それらの存在を知ったぼくの横で、魔女種族の代替魔術師となった彼女は戦う。そして戦うために行い続ける。哀しい微笑で、哀しい自傷を。「普通」と「特別」が混濁し、ぼくたちの眼前に残ったのは、ただ無慈悲な―第10回電撃ゲーム小説大賞“選考委員奨励賞”受賞者が贈る最新作。
表紙のエロさは、置いておくとして。
これを買おうと思ったのは、二巻に当たる「ぼくと魔女式アポカリプス 2 (2)」がすごく気になったから。
書店で、ふいに見かけたのがこのシリーズのイラストと「ぼくと魔女式アポカリプス」のタイトル。すごく気になった。
私の生活範囲内の書店の数はそう多くないので、一巻を探すのに苦労した。
で、この巻をやっと見つけた。発売日は、去年の2月なのね。
さて、本編。
最初は、ありきたりな現代で魔法が実は使えるというものだったと思ったけど。ちょっと違った。「代替魔術師」、「原初魔術師」、「闇滓」などなど特殊な読み方のものが多くて置いてけぼりを喰らっていたけど、それに慣れ始めた中盤。
敵を探す当たりから、今までの展開からして当たりを付けていたワケなのだが、見事に外された。そして、もう一度。
終盤敵が出てきたところからこの作品の印象が一気に変わった。
引き込まれて後半は一気に読んでしまった。
最後に主人公である澪が与えた「祝福」。
それは、悩んだ末の。
選択した故の。
そんな祝福。
用語に慣れないかも知れないけど、ラストはきっといい物だと思う。
とはいえ、癖が強いので好き嫌い激しそうな作品。
魔法を使うところもグロい描写だし。
指を切り落としたり、腕を切ってみたりと。
でも、私は愉しかったので良し。
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