境界線上のホライゾン 1上 (1) (電撃文庫 か 5-30 GENESISシリーズ) 川上 稔 アスキー・メディアワークス 2008-09-10 by G-Tools |
境界線上のホライゾン 1下 (1) (電撃文庫 か 5-31 GENESISシリーズ) 川上 稔 アスキー・メディアワークス 2008-10-10 by G-Tools |
――君のそばにいたいよ
今、そこに行く。だから――
タイトルは1-下の帯より。単発で書くよりもまとめて感想を書いていこうと思っています。この境界線上のホライゾンは。
川上稔さんの新シリーズです。
終わりのクロニクルの後、都市シリーズの前に位置しますね。
終わりのクロニクルを経て、そして境界線上のホライゾンに至り、都市シリーズになる。それが両シリーズを読んでからこの境界線上のホライゾンを読むとよくわかる。
術式であったり、武神であったり、そういったものが出てきて自己矛盾許容型流体という言葉出ると、
終わりのクロニクルでの全竜交渉のあと、各Gが順応したんだな。その世界があったんだなと。
いきなり登場キャラが多く混乱すると思いますが、基本的に葵・トーリがわかっていれば大丈夫です(え
トーリは登場キャラの中でもっとバカなヤツです(誉め言葉
女性キャラは巨乳ばかりですね......なんだか。
魅力的なキャラクターが多いですが、浅間、ミトツダイラ、ホライゾンがわかればよし
正直、ホライゾンは上だけを読んでもサッパリわかりません。下を読まないと。
上下一気読みがお薦めです、1000ページを余裕で超えますが。
それにしても、相変わらず上手いな。
上ではトーリが出てくるのが、序章の最後。そこまで長いっての。
1-上は最後のおっさんたちの戦いが熱いかもしれないなー。
うん、そしてホライゾンが誰なのかが明らかになり、大罪武装を作るにあたり彼女から感情が奪われた。
トーリたちが様々な意味で闘う理由となる、彼女の全てを取り戻すためのこと。
でも、それは難しく。
でも、やる。
大罪武装を集め、末世を解明と解決。
それをトーリたちがやるのだけど、どことなく全竜交渉を思い出す。
大罪武装は各国にとって重要なもの。
ホライゾンの感情だから、魂の欠片だから返して。で返しくれるわけはない。
どんな方法でもいい、戦争かも知れない、交渉かも知れない、どんな戦いの形になるかわからないけど、
戦い、末世に関わる謎を解決していく。
生徒総会に関しての、トーリと正純のやり取り、正純とインノケンティウスとやり取りは終わりのクロニクルでの交渉を連想させられた。
まったくこういうのはいいなー!!
不可能男トーリの覚悟も相当で、彼の加護で自分の全能力の伝搬と分配。これが相当すごいけど、
彼が哀しみを得たら、彼が死ぬ。そこまでの覚悟でいるのか......。
ホライゾンとトーリのやり取りも独特だけど、彼女を連れ出すのに行った平行線の対話。平行線だからこそ応酬が凄いな。
平行線の重なる場所、異なる考え方の一致する場所。そこは境界線上。
だからこそ境界線上のホライゾンなのか。
終わりのクロニクルでは佐山と新庄君は正逆だった。
境界線上のホライゾンでは、トーリとホライゾンは平行線で考え交わるのが境界線上か。
1-上下では嫉妬が回収できたけど、もしもトーリが言うように淫蕩が回収できれば、ホライゾンは、淫乱になったのか?
............でも、ホライゾンを考えるとそれはないだろうな。
残念だったな、トーリよ!
でも大罪武装を全て集めて末世を解明するということだけど、ホライゾンという少女一人にそれだけの力を所有させてしまうことになる。
どうにか、それをフラットにしないといけない気がする。
思うに最終的にホライゾンを普通の女の子に戻してあげないと......その身体が自動人形のままだとしても。
普通の少女に大罪武装のような巨大な力はいらないだろうし。
1-下の最後の挿絵で、自分が作った朝食を食べて不味そうにしているホライゾンに自動人形にはない感情の豊かさが伺えたなー。
あとがきで書かれているように、ホントに最終話の様な一話だった。
............次回も、浅間、ミトツダイラ、ホライゾンに期待しようw
AHEAD - TEAM LEVIATHAN CHRONICLE / 全竜交渉部隊戦闘記録 (終わりのクロニクル イメージサウンドトラック) | |
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