ハヤテのごとく！第424話「特別な何か」

もう疲れた。
残り三日、ダメにした原稿、間に合うように描き上げたとしても売れない。
もう勝負が見えた。
だから、もういい、疲れた。
そんな弱音を吐いたナギを見て、マリアさんはいつもの自分の役割のように慰めに入ろうとする。
けど、それを千桜が遮った。

主人公とはなにか？
千桜曰く、
どんな逆境に襲われ、
膝は折れ、
拳は砕けようとも、
絶対に諦めない。

それが主人公。
ナギは今回の同人誌対決で主人公補正で勝つといったけど
......ってこれが何話だったのか全然思い出せない......。
確かに言っていたのは記憶しているんですが......。
また再読マラソンしないとダメかも知れませんね。
それはともかく主人公補正。
その補正を受けるには主人公にならなければならない。
じゃあ、今のナギは主人公なのか？
何者にもなれないでいるナギは主人公なのか。

何者になるかは、自分が選んでつかみ取った何かになりたい。
それはルカやハヤテのためではない、自分自身のために。
そう思ってナギが、原稿を全部書き直すことを決めた。
これまでの、というか、第一話のナギから考えたら、まさかナギがここまで変わるなんて
想像はできなかっただろう。
成長するナギ、それをみてショックを受けるマリアさん。
ナギの成長というのは、マリアさんからみて、ショック。
マリアさんは、母親のような立場、メイドになってからずっとナギのために何かをしてきた。
けど、それもナギがいずれ一人歩きできるようになったとき、役目を終える。
じゃあ、そうなったとき、マリアさん自身の立場はどうなるのか？
マリアさんの立場、確かに母親のような立場で思うことはあるんだろうけど、
ナギが歩き出したら......マリアさんは存在理由を問われるんじゃないだろうか？

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