はじめまして。
C89のサークル「はじめまして。」の新刊です。
それが声優！2015WINTER 同じ職業、違う世界

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2015年夏の巻のラストで登場した、樹ヒナタと双葉が出会うことで始まる新章。

樹ヒナタは双葉と違って、人気声優。
同じクールで何本もレギュラー作品を持っているし、住んでいる場所だって全然違う。
新築タワーマンション　ひと月の家賃は双葉の年収の半分。

双葉の年収いくらよ......。
いろいろ想像して、このぐらいだろうなーと自分の中では数値は出てきたけど
その半分がヒナタの住んでいるマンションのひと月の家賃か......。
ヒナタ、すごいな。
人気声優とそうじゃない声優で、天と地ほど収入が変わってくる。
それだけ樹ヒナタという声優を事務所が売り込んで、お金が取れるコンテンツにしているんだろう。

レギュラー作品数、住宅事情だけみても、違う世界。
片やバイトと声優、片や声優一本。
コンビニでアクシデントをきっかけに
会えば話す仲になっても
双葉がアフレコ現場で遭遇するまで、樹に自分が声優だと言えなかったのは
わかる気がする。
そりゃあ、人気声優に「あ、自分も声優です」と言い出すのは
気まずいというか、相手に気を遣わせてしまう気もするし、言えないよな。

四コマで描かれているヒナタの一日がすごい。
朝起きて、アフレコ、取材、ラジオをこなして、合間に写真、コメント、台本チェックして、マネージャーに台本もらって深夜に帰宅。
帰宅しても台本チェックして夜遅くに寝て、また朝起きて......。
この生活を繰り返す。

......正直、おかしいよねこれ。
忙しさは伝わるんだけど、
そうじゃなくて、声優業界として、人気声優は寝る前も惜しんで働いてます。
はわかるんだけど、すごく異常性があると思う。

双葉は相変わらずのコンビニバイト生活をしているけど
イヤホンズの他の二人はどうなってるのか。

まず萌咲いちごの場合。
自分がゆるキャラの声を当てることになったけど
ゆるキャラの人気がいまいちで、人気声優樹ヒナタが演じるキャラを作って
テコ入れされる事態、さらにはゆるキャラが悪役にされてしまった。
自分に声優としての人気がないからだと思ったいちごは決心して
これまで以上の努力を重ねた。
その結果、レギュラー獲得やアニメ主題歌のオファーが来るということに繋がった。

小花鈴の場合。
人気作品の新作への参加が決定。
アフレコはもちろん、ユニットを組んでライブもやる。
ライブは幕張メッセでやるんだけど、
「ビラ配りですね、振り付けも考えたことあります」
てな感じのことを鈴ちゃんが言い出したら、
スタッフからは「そういうのは業者や先生がやるから大丈夫」と言われて
イヤホンズでのことはなんだっけ？？と大人になった。

そういえば、鈴ちゃんが来ている「NEXT STORM」っていうのは
シャツは中の人ネタ、高野麻里佳さんがWake Up, Girls!でユニットを組んだ「ネクストストーム」なんだろうな。

鈴ちゃんもいちごも、新しいアーティスト活動、ユニット活動が始まったけど、
イヤホンズはどうするの？

海原さんの発言からすると、
事務所がまたがる声優で組んでいるユニットの継続には当然、所属事務所から継続活動を認めもらえないと無理。
各事務所からしたら、声優一人のスケジュールをユニット活動の影響で
おさえたりしないといけないから、仕事を入れにくくなるから
人気がイマイチならそこまで。という判断だって当然してくるだろう。

イヤホンズの場合、1stライブも終わっていて丁度区切りがついている。
このまま続けるかどうかは、まだ未定。
どうする？

イヤホンズ解散の危機の状態を、樹ヒナタに双葉が相談したら
正論過ぎる厳しい言葉を言われてしまった。
それはヒナタが自分と他人に厳しいから。
ヒナタもそれが人を傷つけてしまうことを自覚していて、双葉に厳しく言い過ぎたと自覚はあって
失敗したなと思うところもあったけど、双葉はへこたれずに努力することにした
時間がないヒナタが、自分のライブやアニメ、webラジオを聞いて厳しい言葉を言ってくれた。
それは自分のことを真剣に考えてくれたらからだと。

鈴ちゃんといちごも、イヤホンズの今後をどうするのか。ホントイヤホンズどうなる？というところが気になる感じで終わっていますが、
樹ヒナタと双葉の距離が近くなってきたのでそれがどういう影響を今後も双葉に与えるのか気になるところ。