とある科学の超電磁砲第二十五話「八月十五日4」 2009年電撃大王10月号掲載分

思えば、自分が、自分のクローンに出会ったときどうするのか。
黒子とのたわいない会話で問われた。

本気ではなかった。
たわいのない会話の中の、たわいないやりとり。

けど。

目の前で、ミサカが死んだ。
一方通行に殺された。
美琴は怒りに支配されて、一方通行を攻撃。

美琴と一方通行の実力差はいかに？

砂鉄を集めての攻撃。
けど、実際、一方通行のベクトル操作能力を考えれば、こんな攻撃は効かない。
どうして、攻撃が効かないのか。原因を考えようとするけど、無造作に落ちてるミサカの足。
それをみて、美琴は更に攻撃を続ける。
美琴の能力は、まともに戦闘に用いればかなり有効的なもの。
でも、そういう使い方をあまりしないのは、美琴の性格だよな。

一方通行は、今まで美琴も、『妹達』だと思っていたらしく、でも美琴の攻撃をあれこれみて、
美琴がオリジナルだと気がついた。
元々、オリジナルである美琴と戦闘によるレベルアップが想定されてたんだから、
本物である美琴と戦闘すれば、多少なりとも作業（レベルアップに必要な回数）が短縮される。

美琴はどうして一方通行がこんなことをしてるのかわからない。
一体なんのために一方通行はミサカを殺したのか。
何の理由が？

一方通行の理由は簡単だ。

絶対的なチカラを手にするため。

そんなもののために、一方通行はミサカを殺した。
美琴が知らないだけで、彼はもっと多くのミサカを殺した。
今、彼は多くのミサカの亡骸の上に立っているようなもの。

美琴からしたらくだらなすぎる理由。
けど、怒りの美琴のレールガンは、一方通行の能力ではね返された。

戦闘続行しようとする一方通行を止めたのは、他の『妹達』だった。
美琴の戦闘が計画に歪みを生む可能性があるため。
だから、一方通行は大人しく戦闘続行をやめた。

戦闘の後片付けを進めていく『妹達』に美琴は聞く。
なんでこんな計画に付き合ってるのか。
殺されるのかもしれないのに。
生きているのに、命があるのにどうしてか。

作り物の身体と借り物の心。
単価18万の実験動物。
それが彼女たちの回答。

さて、ここからホントに美琴はどうするのだろう。
ここでやっと、布束砥信やっていたことを、美琴は理解するのかも知れないな。
ならば、布束砥信ともう一度接触する必要がありそうだな。

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