初恋限定。ハツコイリミテッド 第30話 「少年達の逆逃避行 その4 疾走する寝不足ドリーマー」
いつか、追いついてみせるから
いろいろな勢いに任せて千倉さんに告白した曽我部君。
でも、千倉さんの心の中には「連城先輩」という存在がいる。
それを曽我部君は知っている。だからこそ、「連城先輩」に追いつきたいと思っている。せめて、千倉さんの心を占めている彼と同じにならないと、千倉さんに振り向いてもらえないと曽我部君は思っているんだろう。
けど、千倉さんは曽我部君が連城先輩に追いつく必要はないと答える。
曽我部君には連城先輩にはない良いところを持っている。
千倉さんはまだ連城先輩を忘れられないけど、少しずつ成長していきたいと願っている
お互い頑張ろうという千倉さんの言葉に、曽我部君はどこか救われて、彼の思いのあり方が決まったのかも知れない。
それにしても、千倉さんは良い子だなー。
消えない気持ち
財津衛が他の二人と一緒にいなくなった理由は、失恋から立ち直るため。
けど、好きならその気持ちから逃げたって仕方がない。
逃げても、好きだって気持ちは消えない。
それは有原あゆみも同じなのかもしれない。
財津衛が山本岬のことを好きだと知っても、それでも財津衛も事が好きなのだから。
衛は立ち直れたというよりも、スッキリした。というのが、この旅で得たもの。
ひっかかっていたものが無くなった彼から零れたのは久しぶりの笑顔。
華やかな君を見ていた。
告白のコマよりも、上のコマを選んだのは完全に趣味です。
男は顔だと言っていた慧。けど、慧は楠田のカッコイイところを知っている。
それだけ、彼女は楠田に惹かれて、多くを見ていた。
顔ではなく、楠田の中身を見て、中身がカッコイイということを知った。
慧が楠田を見ていたように、楠田も慧のことをみていた。
初めてみたときから、その慧の華やかな容姿は気になっていて、その外見とは違って真面目だと言うことを知った。
楠田にはそれが意外だった。だから、彼女のことを好きになったんじゃないかな。
慧はなかなか本当の気持ちを言えなかったけど、一度自分の気持ちを告げてしまえば、
するすると本音が言えるようになったな。
両思いってわかった途端、口げんかですか。
まあ、それが二人の持ち味かも知れないな。
中学生組は今回で決着が着いたようだ。
といっても、慧と楠田はこれからが大変なんだろうけど、一応はめでたいね!というところ。
でも、千倉さんと曽我部君、あゆみと衛はまだまだこれから一歩ずつでも歩んでいかなければならない。
千倉さんにとっては連城先輩、衛にとっては山本さんといったように心にはまだいるんだろう。
それを忘れるんじゃなくて、なんらかの形で成長の糧にしていくのか。
けど、残るは高校生組か。
有原有二が山本さんに対してどう向き合うのか。
すっかり、恋が展開しなかった、慧の姉の夕はどうするんだろう……。上村くんとか。
操はあゆみに対してどうするのかなー。衛のことを考えるとあゆみが、操に靡くというのはないだろうし。
どう断るのか、どうするのかというのもあるな。
別所良彦の行動も気になるところではあるね。
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