せめて夢の中だけでも。よふかしのうた 第195夜「どうせどこにも」 このエントリーをはてなブックマークに追加 せめて夢の中だけでも。よふかしのうた 第195夜「どうせどこにも」

よふかしのうた 第195夜「どうせどこにも」

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時間が進んで気が付けば夏休み。

昼間の学校にナズナと一緒に行って、学校帰りに喫茶店に寄り道して、
美味しいパンケーキ食べる。
帰り道に未来のことについて話したり、行きたい場所の話をする。

そんな話をしていて、ナズナは自分の置かれている状況に気が付く。

コウと同じ学校に通う。
昼間に出歩く。
一年先のことを考える。
コウとも会わないようにしている。
なのに、コウが目の前にいる。


そんなことができるわけがない。
それができるのは場所は、夢の中だけ。

吸血鬼としてではなくて、たぶん人としてコウと出会っていたら、
やってみたいと思っていたことなんだろう。

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夢から覚めたら会いたいと思っていたコウがいた。
コウがいるのは、ナズナに会いたいから。
で、コウからの提案は海にいこう。

しかも、最後に。

最後か......。
二人の物語が辿りつく先は海か。

残り5話......本当にどういう結末を迎えるんだろう。


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