それが分かったときが恋の始まりなんだよ。よふかしのうた 第185夜「ナズナちゃんって子がいて」 このエントリーをはてなブックマークに追加 それが分かったときが恋の始まりなんだよ。よふかしのうた 第185夜「ナズナちゃんって子がいて」

よふかしのうた 第185夜「ナズナちゃんって子がいて」

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コウが寝たふりをした時に聞いてしまった「コウ君とはいられない」というナズナの言葉。
それがどういう意味なのか理解ができない。

吸血鬼に恋をした人間の血を吸うことで、その人間を眷属にする。
だから、コウはナズナに恋をしようとしてきた。
少なくともナズナの本当の事情を知らないコウにとって、
ナズナの言葉は、コウを眷属にすることを諦めたように受け止める事が出来た。

......ちゃんと話をしないとダメなんだよな。
こういう大事なことは。

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学校は始業式なんだけど、コウは学校に行かなかった。
アキラが迎えに来たけど、メシの途中だからと先に行ってもらったのに、学校にいけなかった。

そんなコウに驚いたのは、帰宅したコウの母親。
コウは母に悩みを打ち明けた。

「ひとを好きになるってどういうことすか」

......年頃の息子からの悩みがそれだと衝撃を受けるよね。
母親もどう答えようか悩んでしまった。

恋愛感情に基準があるわけじゃないから難しい。

一緒にいて楽しい、何でも話せるとかいろいろある。
友達と何が違うのか? それがコウの疑問だったけど、
「違うって思えたら恋なんじゃない?
 要は自覚するきっかけがあるか」

この答えは素晴らしいよなと思う。

その母親の言葉を聞いて、やっと自分が気になっている子、ナズナのことを口にした。


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