君を一人にさせない。トニカクカワイイ第269話「50億年の孤独」 このエントリーをはてなブックマークに追加 君を一人にさせない。トニカクカワイイ第269話「50億年の孤独」

トニカクカワイイ第269話「50億年の孤独」

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不老不死になってから司は何度も月を見上げてきた。
月に向ける感情は憎しみだった。

不老不死システムの仕組みを知ってわかったのは、
月と自分は一心同体だった。
まさに天と地に分かたれた自分自身というわけか。

司は、不老不死を解除できるかもしれないことを知って、安心した。
月を壊す。そんなことは実現できないかもしれない。
でも、永遠に続くと思っていた生命が終わることができるかもしれない。

これでようやく死ねる。
そんなことを言うなよ。

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司からナサへの質問は、月の寿命。
その答えは数百億年単位。
でも、そこまでは掛からない。
月の寿命よりも先に、太陽が寿命を迎える。

約50億年後、太陽が寿命を迎えて、地球もろとも月を飲み込む。

数百億年単位先を待つよりは、50億年という数字は現実的......なのかもしれない。
でも、その50億年を司が待つというのはあまりにも孤独過ぎる。

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ナサも50億年も司を待たせるわけにいかない。
なによりも一人になんかさせない。
不老不死システムの仕組みを理解したナサには何か手があるんだろう。
ただ、対策されているかもしれない。
システムの脆弱性ぐらい、対応してそうだよなー。

ナサが思いついてる方法がなにかわからないけど、
それを試してみて、どうダメなのかがわかれば、次の一手が打てるだろう。

なによりも、不老不死システムに対して、何かしらのアプローチを取れるなら、
やりようが増える気がする。


トニカクカワイイ (27) コミック 2024/3/18