一緒にいたいけどいられない。 よふかしのうた 第184夜「クソみたいな特技」 このエントリーをはてなブックマークに追加 一緒にいたいけどいられない。 よふかしのうた 第184夜「クソみたいな特技」

よふかしのうた 第184夜「クソみたいな特技」

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始まったと思った冬休みはもう終わり。
翌日からは学校です。
問題は、冬休みの後も、コウは学校に行くべきかどうか。

元々、学校に行くのが面倒になっていた告白の件は、
今では解決している。
キッカケになった原因が解決してるなら、普通の中学生と同じように学校に行ってもいいはず。

でも、それじゃあ、ナズナと一緒にいられない。
それは嫌だ。

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コウが血を吸ってくれと頼んでもナズナは、
なんだかんだ理由を付けて吸わない。

......さすがに何か理由があることが、
コウにバレるでしょ......。

ナズナはコウに学校に行かないで欲しいのが本心なのかな。
勉強は学校じゃなくてもできる。
コウが良ければ、ナズナに勉強を教えてほしい。
そうやってどうにか二人の時間を作りたい。
そんなナズナの思いに対して、コウは寝てた。

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寝ているコウ、無防備な首筋に、ナズナの我慢が限界ギリギリ。
もしかして、ナズナはコウの血を吸っていないだけじゃなくて、
他の誰かの血も、輸血パックにも手をつけてないのかな?
飢餓状態になってる?
それともコウの血を吸えないことへの禁断症状?

いずれにせよ、我慢の限界が近いナズナは、
コウと一緒にいられないと判断した。

......そんな彼女の言葉を寝たふりしていたコウが聞いていたわけだ。
コウにしてみたら、なぜ血を吸わないのかわからない上に、
一緒にいられないと言われたわけだ。

それをどう思うか。
決していい方向ではないよね。
自分に興味がなくなったとか、こじれる方向に理由を想像するんじゃないかな。


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