いやいや、言ったよ、言ったよ。よふかしのうた 第172夜「何時がいい?」 このエントリーをはてなブックマークに追加 いやいや、言ったよ、言ったよ。よふかしのうた 第172夜「何時がいい?」

よふかしのうた 第172夜「何時がいい?」

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前回の最後に、
ハツカがナズナに「夜守くんのこと好き?」と尋ねて、
ナズナも「うん」と答えた。

この流れに疑問はなかったのに、ハツカは「マジで!?」みたいな反応だし、
ナズナは「言ってねええええ」って否定してる......。

ナズナさん、あまりに自然に答えたから自覚なかったんでしょ。

ただ、ナズナがコウのことを好きになったのは簡単な話ではない。

北海道で星見キクはマヒルに恋をして、血を吸って死んだ。

人間に恋をした吸血鬼は、その相手の血を吸ったら死ぬ。
つまり、コウに恋をしてしまったナズナは、コウの血を吸って眷属にすることができない。

......ハツカの説明を読んで「あー」っと重要なことを忘れていたよ。
そうだね、ナズナがコウの血を吸うわけにはいかないんだね。

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星見キクは100年単位で吸血鬼をやっていたから動き出した時間の反動で死んだ。
でも、ナズナは吸血鬼になってから40年程度、もしも時間が戻ってきたとしても
生きてられる......だろう......。
ただやっぱり、元々吸血鬼として生まれたナズナが、どうなるのかわからない。
星見キクは「元人間」だった。でも、ナズナは違うもんな。

今時点、わかっている情報からだと、ナズナはコウの血をもう吸えない。
この先どうするのかを、決めないといけない。

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コウはコウで、よふかしをそこそこに学校に行く気になった。
それは彼なりに前に進むためのことなんだろうな。
朝起こしてくれと頼まれた、アキラもそれに気が付いてるんだろう。

よふかしのうた(16): 少年サンデーコミックス コミック 2023/6/16