誰かにとって大事でも、案外覚えてないものです。トニカクカワイイ第219話「繋がる心と優しさと」 このエントリーをはてなブックマークに追加 誰かにとって大事でも、案外覚えてないものです。トニカクカワイイ第219話「繋がる心と優しさと」

トニカクカワイイ第219話「繋がる心と優しさと」

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ナサの祖父の青空の墓掃除は無事終わり。

ナサが思い出したことがあって、それは青空が思い詰めていた頃の話。

つまり218話の話ですね。

青空が山の中に入って、そこで出会った女性(司)とのことで生きることを決めた。
だけど、よくよく考えたら、真っ暗な山奥に着物を着た髪の長い女性なんて
生身な人間なわけがない。

......たしかに!!
それを考えたら、やっぱり鬼だと思うわな。

ちなみに司はピンと来てません。

当事者にとっての大事な出来事であっても、
関わった他者からしたら些細なことで覚えてないなんてことはよくあるからね。
まして司は長い間生きてるから、そんなことばかりなんでしょう。

むしろ司は山の中の女(自分)を怪しげな女とまで言ってる。
これは本当に覚えていない。

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司の青空に「もしも出会ったら優しくしてあげたい」という言葉で、
ナサが祖父に慰めてもらった時の話を思い出した。
それが「お前は人に、優しくできる」。
この言葉を聞いてもやっぱり司は思い出さない。
やっぱり無理かーー!

司にとっては記憶に残らないぐらいの出来事と言葉だったかもしれないけど、
それが青空がまだ生きることを決めて、ナサへと命が繋がったんだよな。

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聞いておけばよかった、伝えておけばよかったなんて話はたくさんある。
また今度でいいやと思っても、その「今度」が訪れるかわからない。
「いつか伝えよう」、そうやって先延ばして、結果話せないなんてこともある。

司はナサの好きなところを100個言えるなら、伝えるのが苦手でも言葉が下手でも
伝えた方がいいよ。


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