空は縁で繋がっている。 トニカクカワイイ第218話「君、繋ぐ縁」 このエントリーをはてなブックマークに追加 空は縁で繋がっている。 トニカクカワイイ第218話「君、繋ぐ縁」

トニカクカワイイ第218話「君、繋ぐ縁」

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今回はナサのおじいさん、由崎青空の話。
第一次世界大戦後に生まれた彼が生き抜いた時代は、
大恐慌、関東大震災、金融恐慌、第二次世界大戦があった。

217話で司が言っていたように生きるのが大変だった時代。

青空の手の傷は、戦争で負ったもの。
てっきり司絡みだと思っていたよ。

戦争を生き抜いても、復興が待っている。
戦争で何もかも焼き落ちてなにもない。

絶望もするわ。

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山中で自殺しようとしたら司と出会った。
司は青空が命を捨てようとした話を聞いて、
命を捨てるなら畑を広げる手伝いをしてくれと頼んだ。

一人では三日掛かる、男手があれば一日で終わる。
そういう話だったけど、そんな簡単な話じゃない。
やったことはないけど、何も開墾していない土地に対して作業するのって、
一日ちょっとでできないでしょ。

青空が簡単に耕せない土地をいとも簡単に耕していく司の姿は、
青空にとって鬼のように映った。

「鬼」は出会った時や、このあたりの出来事からなんですね。
てっきり司のあのお面からだと思っていたよ。

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土地を満足に耕せなかった青空は何の役にも立たなかったと思っているけど、
彼にも出来ることがある。

それは「人に優しく出来る」。
青空が歩んできた時代は大変だったけど、大変だったからこそ人の痛みがわかる。
だから優しく出来る。
その言葉があるから青空は生きてみようと思った。

この出会いがなかったら、司はナサに出会うこともできたんだな。

トニカクカワイイ(22): 少年サンデーコミックス コミック 2022/12/16