それは何かを成すということ よふかしのうた 第146夜「生きてる実感」 このエントリーをはてなブックマークに追加 それは何かを成すということ よふかしのうた 第146夜「生きてる実感」

よふかしのうた 第146夜「生きてる実感」

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七草ハルと星見キクが議論していたのは人間に戻る方法。
そんな方法があるのか? から始まると思うんだけど、
前回ススキが言っていたように、吸血鬼は吸血鬼のことを知らないからないわけじゃないんだろう。

ハルさんとキクは「そもそも吸血鬼ってなに?」の議論もしてきたらしいけど、結論は出ない。
吸血鬼物でよくあるのは、真祖と呼ばれる存在がいるとか、
ウィルス他の要因で変化した、別世界(魔界やらなんやら)から来たとかなんだよな。
でも、よふかしのうたでは、吸血鬼の始まりはまだ明かされていない。

なんで、ハルとキクは人間に戻りたいのか。
それは不老の吸血鬼でいることに飽きたから。

人間は命に限りがあるから何かを成そうと努力する。
けど、吸血鬼は殺す手段はあるけど、もっと長い時間生きるから、何にも努力しない。
つまり生きてる実感がない。

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「吸血鬼でいることに飽きた」というハルは、なぜハルカを吸血鬼にしたのか?
ハルカは吸血鬼になる前から生きてる実感はなかった。
自殺しようとしていたのに、ハルが吸血鬼にした。

その答えは、ハルはハルカがまだ死ぬべきじゃないと思ったから。
あと顔が好みだから。

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キクは吸血鬼が人間に戻れる方法があるとしたら、これじゃないか?というのがあった。
それは「人に恋すること」。

だから、キクは自分が仮定した方法を証明するために、
人間たちと接して、眷属を増やしてるのか。

誰かと恋をして、相手の血を吸って眷属にする。
けど、自分は人間に戻らない。
だから、作った眷属に興味はなくて、新しい相手とまた恋をしようとする。

こういうことかな。

吸血鬼に恋をした人間が、吸血鬼になるなら、
人間に恋をした吸血鬼、人間に戻る。
っていうのはなくもない気もするけど......。


よふかしのうた (13) (少年サンデーコミックス) コミック 2022/9/15