トニカクカワイイ第204話「Find the way」
冒頭、時間は流れて、891年。
平安時代。
竹取物語のことを書いているのは菅原道真。
トニカクカワイイの世界における竹取物語は司が見聞きしたことを、
道真に上手く書かせたということ。
はっきりと知らないことは道真に任せたり、
司が適当に決めている。
例えば「火鼠の皮衣」も司が思いつきで、
過去にガンダーラに行ったときに見たからと提案した。
この冒頭数ページは前回から300年以上経過している。
時間は戻って300年以上前。
「つきからのししゃ」が迎えるに来る前のこと。
帝が「つきからのししゃ」と戦うことを決めたけど、
輝夜姫は「そもそも勝てるとか勝てないとかそういう次元じゃない」といった。
もうひとつ気になるのは「命に限りがある者の事など取るに足らない資源の一つ」だと考えている。
この事から「つきからのししゃ」は上位存在に当たるのかな。
今回輝夜姫の発言で気になることが多い。
1.「取るに足らない者たちのせいで私が誤作動している」
2.ただ永遠に機能し続けるだけの命の価値がわからぬもの。
1については文面どおり取れば、輝夜姫は人ではない。
竹から生まれてるのだから、人の形をした何かであると考える。
2は「月」または「つき」からくる使者は、命の期限がないもの。
機械とか、あるいはもっと命が長いとか、寿命みたいなものを克服した存在かな?
だから、人間を「資源」と考えているんじゃないかな。
やっぱり輝夜姫が「月に還る」とか「消えてしまう」とか言ってるのが気になる。
上の画像の「月にかえりたくない」は、
畑先生、意図的にひらがなにしてるんだろうな。
「月に還りたくない」と「月に帰りたくない」の
二つの取り方ができるようにしてるんだろうな。
で、「つきからのししゃ」が来た。
ただ為す術なく人が倒れていく。
本格的なところは次週ですね。
輝夜姫の発言が気になるのよね。
「つきからのししゃ」、「還る」とか「消える」とか「誤作動している」とか。
輝夜姫は竹取物語だと「天の羽衣」を着ると感情がなくなったりするんだよな。
これは初期化処理とかスリープ状態みたいなのかな。
「月に還る」、これが月の何かに戻る。
月にあるなにかの集合体から分離したものなのかもしれない。
だとして、輝夜姫の意識ほ本来「天の羽衣」を着た時点か、
月に還った時点で失われるんだけど、微かに残っている可能性があるんじゃない?
第119話「千の夜を越えて」の月を背景にしたモノローグ。
第178話「天と地と」の「私が全てを失う前に」の月から地球をみるコマ。
これらは月に還った輝夜姫の微かな意識のようなものが残っているんじゃないか?
それだと帝に「蓬莱」を残したのもちょっとだけわかる気がする。
「私は月に還ってしまうけど、自分はここからあなたを見ている。だからあなたも月に還った私を見ていて」
とかそういう感じかな。
月光輝夜が輝夜姫の記憶を知ってるような感覚というのは、
新たに生み出された「月光輝夜」に、輝夜姫の残滓があるみたいな感じか?
あと気になるのは司を不老不死にした「蓬莱」。
これがどういう原材料なのか。
もちろん「つきからのししゃ」が技術的に高度に発展しているなら、
薬やSFチックにナノマシンみたいなものの可能性もある。
もう一つ今回「資源」という話が出てきた。
人間を資源にして、命そのものを抽出していて、
それを「蓬莱」という形に加工している可能性もあったりするのかな。
輝夜姫と「つきからのししゃ」関係含めて、
どういう設定になっているのかは今後の楽しみにさせてですね。