この命の意味とはなにか。 トニカクカワイイ第203話「命の価値を」 このエントリーをはてなブックマークに追加 この命の意味とはなにか。 トニカクカワイイ第203話「命の価値を」

トニカクカワイイ第203話「命の価値を」

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岩笠の娘は病を患っているので、体調はよろしくない。
このあたりは「FLY ME TO THE MOON」でも描かれていたところですね。
今回の話の中でもちらほらと「FLY ME TO THE MOON」で見たシーンだというところがありますね。

帝は輝夜姫から、
次の満月の夜、月からの使者が来て月に帰らないといけない、
と聞かされていた。

それに対して、群を組織して対応しようと考える。

ここで気になるのは輝夜姫のセリフ表記では、
「つきからのししゃ」と「月へ還らねばなりません」
なっていること。

「つきからのししゃ」は前回から同様にひらがな表記。
この「つきからのししゃ」にはそれぞれ一体なにが入るんだろう。

「帰る」ではなく「還る」
なんでこの表記になっているのか。

「還る」だとすぐに浮かぶのは、自然に還るだったり、土に還る、などかな。
還元されるとかの意味合いで、根源のようなものに戻るといったニュアンスかな。

帰るで書くように「月に帰る」だと自分の居場所、場所に戻るな気がする。

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岩笠の娘の方は身体が限界を迎えている。
血を吐いたところを岩笠に見られてしまった。
これが岩笠を後々の行動へと駆り立ててものだろう。
岩笠の娘としては、
岩笠には自分が死んだあとは早くに忘れてもらって、、
誰かいい人と一緒になってほしい。

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自分の身体が病に冒されている岩笠の娘は、
命の価値を探していた。

このまま死んだら、誰も覚えていてくれない。
そうだとしたら、何のために自分が生まれてきたのか。
自分の命の価値とはなんだったのか?

その答えを見つけたかった。

このあと岩笠の娘は、蓬莱を飲み、司として生きる。
司の人生でも命の価値というものを探しているんだろう。

トニカクカワイイ(20) コミック 2022/6/17