今更、気が付いてももう遅い。 よふかしのうた 第125夜「よくできました!」 このエントリーをはてなブックマークに追加 今更、気が付いてももう遅い。 よふかしのうた 第125夜「よくできました!」

よふかしのうた 第125夜「よくできました!」

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星見キクの言葉で、マヒルのお母さんがマヒルを見た。
口から出るのは謝罪の言葉だった。

マヒルが思い出すのは、行けなかった修学旅行、
マヒルがいかないなら自分もいかないと言ったコウのこと。
だけど、マヒルはアキラがいるんだからと、コウに修学旅行にいくことを薦めた。

マヒルが修学旅行にいけなかったのは、兄の正午が行ってないから。
あんな状態の母に、兄のことを関係なく、行きたいとは言い出せないわ。

修学旅行にいけなかった以外でも、兄の正午がやれなかったことを、
マヒルはやらなかった、経験しなかったんだろう。

だから、マヒルは母が嫌いだった。
やっと自分のことを見た母に「嫌いだった」と言った。
本当に嫌いだったんだろう。

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母が言葉を重ねても、既にマヒルは自分の母に興味を失っていた。
これまで母親が自分を見ていなくても楽しくやってきた。
星見キクもいる。

キクはこうやってマヒルに自分の親と決別させて、
より自分に依存するようにしたわけか。

そしてなにより星見キクが、
「マヒルくんをもらう」といったことに、母も同意した。
だから、マヒルは母の元を去ることにした。

「兄さんはきっと帰ってくるから」
これは母に対して「ずっとそうしてろ」といってるのと同じよね。

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コウたちが星見キクの居場所と予想したマヒルの家に行くがもう遅い。
キクとマヒルは去ったあと。
ナズナとキクが出会ったことで一波乱くるか。

コウがマヒルと最後に会ったときに、
再会しないことは言われていたのだから、
このまま会うことはないんだろうしなー。


よふかしのうた (10) コミック 2022/2/18