中途半端な存在。 よふかしのうた 第103夜「人の話を聞けよ」 このエントリーをはてなブックマークに追加 中途半端な存在。 よふかしのうた 第103夜「人の話を聞けよ」

よふかしのうた 第103夜「人の話を聞けよ」

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マヒルの発言がホントにこれまでと全然違う。
人間を吸血鬼の餌だとか、目代さんを吸血鬼を脅かす存在とか言ってる。
しかも、コウが目代さんを庇うような発言をしたら、暴力を振るった。
そんなことをしなかったはずなのに。
コウの話を聞く気がない。
暴力でマヒルの考えを受け入れさせようとしてる。

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マヒルのこの考え方って、キクが吹き込んだことや立ち振る舞いに関係してるんだろう。
キクはマヒルに「ただ生きていたいってだけのことも許されないの?」と、
目代さんに怯えているように見せているんだろう。
また、血を吸う行為だって、吸血鬼にとってそれしか栄養にならないから
仕方なく最低限だけ吸っている。

そうやって吸血鬼でありながら弱者である自分を見せて、
マヒルに「守りますよ」とか言わせたのかな。

一方でコウは自分の鼻血を見て態度が変わった。
普段のコウなら「吸り捨てた(やりすてた)クソ女」なんて言わないんだよな。

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これまではマヒルにやられぱなしだったけど、コウが反撃に出た。
一気に距離を詰めたり、片手でマヒルを掴んで持ち上げたり、
その運動能力や力って、人のソレじゃないんだよな。

ナズナが止めに入ったからまだいいけど、
コウが一撃、マヒルにやり返していたら、
彼は死んでいた。

コウは人間と吸血鬼を間を行ったり来たりする、
中途半端な存在なんだな。


よふかしのうた(9): 少年サンデーコミックス コミック 2021/11/18