調べれば調べるほどにわからない。 よふかしのうた 第101夜「私はあいつがこわい」 このエントリーをはてなブックマークに追加 調べれば調べるほどにわからない。 よふかしのうた 第101夜「私はあいつがこわい」

よふかしのうた 第101夜「私はあいつがこわい」

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星見キクは、目代さんが調べても、その眷属の数がわからない。
50人なのか、100人なのか。
そもそもいつから吸血鬼をやっているのかもわからない。

目代さんが探偵として関わった案件で吸血鬼関係となると、
ほとんどが星見キク関係。
それだけ眷属を生み出してるってことなのか。

目代さん側でこれまでの話を振りかえると、
あっくんのことは星見キクを探しているときのことだし、
学校でコウと会ったときの吸血鬼も星見キクの眷属を追いかけているときのこと。

ナズナとコウ、キクとマヒル、
この組み合わせが、コウとマヒルが友人だったことで、繋がった。
キクを追いかけてきた目代さんからしたら、いろいろなことがやっと繋がった瞬間だった。

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あるとき目代さんのところを、マヒルが訪ねてきた。
確かに吸血鬼について教えていた時があったね。
マヒルが帰った後に、わずかなドアのすき間から、部屋を覗く瞳。

それが星見キク。
こわっ!
このキクの態度から、話が通じるタイプじゃないのはわかるし、
厄介なヤツだというのがわかる。

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キクの目代さんへの質問は「何が目的?」。
それに対しては「お前を殺すことだ」と答える。
目代さんの目的は10年間それなんだから。

ただ、調べてもキクのことはわからない。
吸血鬼を殺すには、人間だった頃の「物」があればいい。
でも、星見キクは調べれば調べるほどわからない。

星見キクも吸血鬼を殺す方法を理解しているようで、
自分のことを誰にもわかるわけがないと言っている。

星見キクの弱点がわからないから、
目代さんが目指したのは「10年掛けて吸血鬼を餓死させる」という方法。

目代さんと話をしたコウはマヒルと話すことを決めた。


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