吸血鬼の殺し方その2 よふかしのうた 第90夜「夜守くんへ」 このエントリーをはてなブックマークに追加 吸血鬼の殺し方その2 よふかしのうた 第90夜「夜守くんへ」

よふかしのうた 第90夜「夜守くんへ」

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コウが学校に辿り着いて、それがアンコには意外だった。
アンコがコウに送ったメールは、居場所を教えるものではなくて、遺言のようなもの。
そんな内容で学校に来れるわけがない。

驚いてはいたけど、彼女が取る行動は、コウを殺そうとするもの。
でも、相変わらず、その行動自体に説得力がない。

アンコがコウを殺そうとすれば、ナズナはアンコを殺すしかなくなる。
彼女に取って、それが目的なんだから、そうする。

コウはアンコの目的を察してるから、拳銃を向けられても平然としてられる。


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コウが辿り着いた、アンコの目的は死ぬこと。
正確にはそれをキッカケにして、10年前の事件を警察に捜査させるため。
そうなった場合に、アンコは吸血鬼という存在を明るみにする「何か」を残している。

これが「人間だった頃に思い入れが強いアイテム」以外で、吸血鬼を殺す方法。

吸血鬼が世間的に認知されれば、人が夜に出歩くことはなくなる。
そうなれば、吸血鬼は血を吸う人間に困る。
そんな状況が続けば、吸血鬼は餓死する。
そして吸血鬼はいなくなる。

静かな夜が訪れる。

それがアンコの計画。
やっぱり、死にたがりでよかったのか。
でも、「星見キク」をどうする気だったんだろう。
自分が死んで、吸血鬼が明るみに出ることで、餓死さえさせれば、よかったんだろうか。
さて、ここまできたハロウィン編も終わるけど、
問題はアンコの扱いだよな。
アンコを殺すことは、ナズナたちはしないだろうけど......。
「星見キク」がなーと思ってるところ。

あとアンコが敵対関係から外れるとなると、話的にどうなるかも気になる。


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