DREAMSトニカクカワイイ第154話「1400年の一歩」 このエントリーをはてなブックマークに追加 DREAMSトニカクカワイイ第154話「1400年の一歩」

トニカクカワイイ第154話「1400年の一歩」

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いつか聖徳太子が言っていたように、人はいつか月に届く。
奇跡の力ではなくて、知恵と勇気で。
1400年前には想像もできなかったけど、人間は月に届く。
誰か1人の力ではなく、多くの人の力でそれが実現できる。
そんな果てしないもの一旦に時子さんが関わることになる。

時子さんは司以上に先を考えていた。
大きな戦争が終わった後に、二つの超大国が覇権争いをおこなうこと、
それがやがて宇宙を目指す競争になることを見据えていた。

月を目指すのに必要なものは、ロケットエンジンではなく、メインフレーム。
要するに月へ至る軌道計算が必要になり、それを実現できる演算装置が必要になる。

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時子さんは、まず、メインフレームの開発会社の株を全力で買うことにした。
もちろん資金は司なんだけどね。
全力はどのぐらいか? → 経営に口を出せるレベル。
その判断は大きいだろうな。
会社を買うだけというわけではなく、
メインフレームに関する知識と英語力を身につけることにした。

当時は海外旅行なんてものは気軽にできるものではなかったけど、
それも司の力でどうにかした。

あれもこれも、全ては司を月に連れて行くため。
そのための道筋を時子さんは真っ直ぐに見つめて、
そして突き進んでいった。

この行動力は本当にスゴイよ。

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時子さんがメインフレーム開発に関わり、
そして1969年の夏に、人類は月へと辿り着いた。
つまりアポロ11号が月へと到達したわけだ。
トニカクカワイイの世界において、
人類が月へと到達した影に時子さんの活躍があったと言える。

おそらく時子さんが関わったメインフレーム含めて彼女の功績というのは、
一定以上の評価をされているはず。
なので、多少無理を言って、月の石を手に入れることはできたんじゃないかと思う。

1400年前に聖徳太子が司に言ったように、人は月に届いた。
それは確かに奇跡はなく、人の知恵と勇気が成し得たものだった。

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