人の枠から外れたと知った日。FLY ME TO THE MOON 第2話「燃え尽きる命」 このエントリーをはてなブックマークに追加 人の枠から外れたと知った日。FLY ME TO THE MOON 第2話「燃え尽きる命」

FLY ME TO THE MOON 第2話「燃え尽きる命」

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岩笠が持ってきた薬を飲んで、娘は助かった。
この時の娘にとっては、父親が持ってきた薬がよく効く薬だった。という認識だった。
けど、自分の身に起きた変化にまだ気が付いていなかった。

ただこの話が、辿り着く場所を考えると、どこかで彼女は気が付かないといけない。
その時というのは意外と早くきた。

山に入り、薬草を採ろうとした時に、足元が崩れた。

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かなりの高さからの落下。
普通に考えて死ぬ。
せっかく病が治ったのに、もう一度命を散らす事になったのかと思っただろう。

けど、死ぬことはなかった。
ケガなんてしなかった。

不老不死を無自覚に手に入れた者が、「不老不死」に気が付くために、
自覚できる死が訪れないといけない。
FLY ME TO THE MOONにおいて、それほど遠くないうちにくると思っていた。

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蓬莱を飲んだ時に何かが燃えるような音がしたと言っていたけど、
それは比喩表現ではなく、岩笠の娘自身が燃えていた。
その時の記憶がなくなっていただけ。

蓬莱の薬がどういう作用をしたのかわからないけど、
岩笠の娘の身体を燃やして、人ではない何かに作り替えたのだろうか。
ただ、岩笠の娘は自分が飲んだ薬が蓬莱の薬だと知ることになった。


今回は短めで14ページ。
問題は自分が飲んだ薬が何かを知ったときの岩笠の娘の反応だろう。
あと不老不死でわかったあとの作内時間の進行がどう変わるか。
ここまでは、まだまだ岩笠の娘に何が起きたかの説明になんだよね。
じゃあ、それを越えて、1400年に渡る彼女をどうやって切り取ってくるのか。
そこが楽しみではある。

トニカクカワイイ (15) コミック 2021/4/16