はじまりの日。FLY ME TO THE MOON 第一話「黄昏」 このエントリーをはてなブックマークに追加 はじまりの日。FLY ME TO THE MOON 第一話「黄昏」

基本的に今回からしばらくはトニカクカワイイ147話を読んでいない人は、
読んではいけない。
4/16発売のトニカクカワイイ15巻を待った方がいい。

と、一応書いておきますが、通常通り、ブログ更新。

FLY ME TO THE MOON 第一話「黄昏」

a

時間軸的には1400年前。
竹取物語の時代ですね。
竹取の翁が、竹からかぐや姫を見つけた時代
それが物語としてではなく、実際にあった話として語られる舞台。

竹取物語が語られるように、竹取の翁はかぐや姫を育て、莫大な富を得て、
大きな屋敷に住んでいた。

その屋敷を見ていたのは岩笠の親子。
岩笠の娘は、かぐや姫......輝夜について、興味はない。

a

岩笠の娘は、人を救うために薬師とし、山に入っては薬草を集めていた。
そうやって集めた薬草を煎じて、人の病を治す仕事。

人を救う。
だけど、自分の病には気が付かなかった。

輝夜が月に帰ることで都が大騒ぎになってるときに、
岩笠の娘は、病によって起きることもできなくなっていた。
自分が死ぬことをどこかで受け入れながら、
それでも自分を看取る家族がいないことの寂しさと、
自分も結婚したかったという心残りがあった。

a

ご存知の通り、輝夜は月に帰った。
帝が用意した軍勢なんてものは役に立ったなかった。
岩笠もその戦いに参加しているから、娘の傍にはいなかった。

で、死の間際、岩笠が帰ってきて、娘にある薬を飲ませた。
それが不老不死の薬「蓬莱」。
娘はそれを知らず、ただ自分の病が治ったということだけを知った。

岩笠が娘に、不老不死の薬を飲ませたというのは、親としての愛だと思う。
ただ死を待つだけの娘を救う手段があれば、それを取ると思う。

今回のFLY ME TO THE MOON 第一話「黄昏」の時点で、
まだ岩笠の娘は自分に何が起きているのかを理解していない。

この先1400年の歩みを想像すると、本当に地獄だと思う。
自分を愛してくれた人も、親しい人も、自分を置いて消えていく。
それを繰り返すんだし。
まだ先がわからないけど、彼女は自分を救った父親を恨むのだろうか、
でも、その恨みはかぐや姫に向くのか?

あと気になるのは、誰が岩笠の娘に名前を与え、月を目指すという目的を誰が与えたのか。

当然名前だから、岩笠が与えたかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
月を目指すのも、岩笠の娘自身が決めたのかもしれない。

トニカクカワイイの話からすると、
どちらも誰かが与えてると思うんだよなー。

トニカクカワイイ (15) コミック 2021/4/16