だからこそ、出会えた。 よふかしのうた 第68夜「あの光一つ一つ」 このエントリーをはてなブックマークに追加 だからこそ、出会えた。 よふかしのうた 第68夜「あの光一つ一つ」

よふかしのうた 第68夜「あの光一つ一つ」

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カブラが務めている病院を探偵鶯餡子が訪れたけど、
本田カブラの私物は既に処分済み。
これは前の話でもあった。

気になるのは、「吸血鬼を殺す方法は一つじゃない」といってること。
これまでは吸血鬼が人間だった頃の思い入れが強いものが弱点になり、
それで吸血鬼を殺せた。
鶯餡子はその方法以外も知っている。

そうなると誰かが、その別の方法で殺されることになるんじゃないかな。
もしくは死なないまでも窮地に陥るんじゃないかな。

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カブラが病院に探偵がきたことを、ナズナとコウに教えてくれた。
でも、カブラの話の本題はそちらよりも、ナズナの両親のこと。

ナズナが生まれたの40年ぐらい前。
そこからの時間経過を考えても、存命かなと思うのだけど......。

実際、二人は亡くなっている。
ナズナを産んだ直後、ハルは衰弱していたけど、血飲まなかった。
結婚してからハルは血を飲まなかった。
それを「ちゃんと愛していたのね。羨ましい」とカブラがいったのは、
結婚した相手から血を吸ったら、相手を吸血鬼にしてしまうからだろうし、
或いは、「吸血鬼と人間」という関係性になってしまうから?

ハルが亡くなったことをカブラに伝えたハルの結婚相手も、
その後亡くなった。
死因はわからないけど、後を追ったのかな?
わからない。


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カブラのおかげで昔の事を少し思い出したナズナは、
昔、好きだった場所にコウを連れて行った。
そこは高台、展望台かな。

そこから見える光、一つ一つが何かを昔のナズナはわからなかった。
光=人間が活動してるってことだから、光は人間だと言える。
あれですね。
ステキな夜景を作っているビルの光は、仕事している人がいるってやつだね(違う)。

昔のナズナが抱いた疑問は「人間ってなんだろう、自分は人間じゃないんだろう」だった。
たぶんその疑問に対しての答えはナズナ自身はまだ見つけてないんじゃないかな。
ただ、コウがいうように、ナズナが吸血鬼だったから、2人は出会えた。

よふかしのうた (6) (少年サンデーコミックス) (日本語) コミック 2021/1/18