よふかしのうた 第65夜「妙に情熱的」
「よふかしのうた」において、吸血鬼は人間がなる。
真祖がいるのかはわからないけど、今のところ吸血鬼はその個体を増やすのに、
人間に吸血鬼への恋をさせて血を吸うことが必要だ。
つまり、吸血鬼は「恋」を知っている。
でも、前回明らかになったナズナの素性、生まれついての吸血鬼ということは、
まだ彼女は恋を知らない。
そりゃあ、だから、色恋沙汰に対してすごく苦手意識があるのかという納得感もある。
コウからしたらナズナが恋を知らないことが嬉しかった。
ナズナにはそれを隠しているつもりだったけど、バレバレだった。
ナズナ言わせたら、男はバカ。
「自分以外の誰かに染まったことのない潔白さ」を
女に求めている。
まあ、男にとって大なり小なり、そういう部分も出てくるんだろうね。
コウとナズナが話をしていたのは、カブラが務めている病院。
ナズナの過去の話を聞いたのが昨日で、その次の日に病院行くなよ。
カブラももう来るなって言ってたじゃん。
ただコウとナズナが病院にいる時の条件がある。
コウは患者の姿、ナズナはナース服。
ナズナも気が付いてるけど、カブラがナズナにナース服を着せるのは、
ハルに似てるからナズナにコスプレさせることで
在りし日のハルを思い出して、思いを重ねているんだよな。
相当きもい。
ナズナとコウが、もう一度カブラのもとを訪れた理由は、
吸血鬼の弱点の話をするため。
そういえば、してなかったな。
その話を聞いて、カブラはハルとの思い出が詰まったものを捨てる決心がついた。
コウが、吸血鬼を殺そうとしている探偵、鶯餡子の名前を口にしたときに
カブラがどこか引っかかるような表情をしていたから、
何か心当たりでもあるのだろうか。
病院の帰りに、ナズナが話した「過去が人格を作る」という話をコウが持ち出した。
鶯餡子が吸血鬼を憎むようになったのは、過去に何かがあったからなんだろう。
殺したいほど憎いというのは、どんな過去があればそうなったのだろうかと
コウが疑問を抱いた。
コウが鶯餡子の過去に辿り着くしかないんだろうな。
作品の中で少しだけ垣間見えた感じでは、
鶯餡子は大切な人が吸血鬼になり、それを殺すことになった。
自分の大事な人を自分の手で殺してしまった、
その原因が吸血鬼なら憎むよな。
コウがどう考えているかはあるけど、
そんな理由の鶯餡子の憎しみを宥めることはできないと思う。
どうなるかな。
そんな鶯餡子は、カブラの病院に辿り着いて、カブラが封印していた病室に突入してた。
ただ一足先に、そこにあるはずのカブラの品々は既に撤去済みだった。
ナズナの過去の話は一段落付いたけど、そろそろ鶯餡子関係で波乱が起きるかな?