そう思っていたのは自分だけってやつ。よふかしのうた 第61夜「君はどうなりたい?」 このエントリーをはてなブックマークに追加 そう思っていたのは自分だけってやつ。よふかしのうた 第61夜「君はどうなりたい?」

よふかしのうた 第61夜「君はどうなりたい?」

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前回はカブラの血を飲んだ。
それによって、カブラの過去を覗くことになったというところですね。
人間だったカブラはどうやら入退院を繰り返している。
なので、当然、身体は強くない。

退院としても、短期退院。
調子が良いときの気分転換ぐらいのものなんだろう。
今回の退院のタイミングでは、久しぶりに友達と会うことになった。

カブラの年齢的には大学生ぐらい。
今回会う友達は高校からの付き合いの子たち。
病院生活が長いカブラにとって、自分が友達だと思っている人たちが、
知らないところでコミュニティを広げているのは疎外感を受ける。

久しぶりに会うのに、知らない人がいる。
それはちょっと嫌なもんだね。
カブラの友達がどう考えているかはあるけど、
彼女たちからすればカブラと会うことはメインではなく、
大学生活の交友関係を重要視したいだけなんだろう。

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居酒屋に入って、周囲の話や雰囲気に居づらくなったカブラは、
お手洗いへと席を立った。
ハンカチを忘れて戻ってみたら、
友達は「本田といると介護してるみたい」と話をしていた。
偶然とはいえ、それを聞いてしまったら、当然傷つく。

自分の友達が、自分のことをそんな風に思っていたと知ってしまったのだから
傷ついてしまうよな。

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体調を崩したカブラがまた入院して、そのことをハルさんに話したら、ハルさん激怒。
そりゃあ、怒るわ。
ハルさんがいうように、
他者への不平不満や文句というのは、
本人の耳に入らないにようにするのが最低限だろう

なので、カブラと会っている間のしかも離席してる間に、話題に持ち出すのは違うわな。
カブラからしたら、「介護」とか言ってる人達でも、友達ではある。
でも、ハルさんは「選ぶ友達を間違えたんじゃないか?」と投げかける。
そして、「君はどうなりたい?」と問いかけた。

もうこれはハルさんがカブラを眷属にしたときの話だよね。
でも、まだわからない......か?


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