じゃあ、その感情はなんなんだよ。よふかしのうた 第51夜「俺の東京に関する思い出」 このエントリーをはてなブックマークに追加 じゃあ、その感情はなんなんだよ。よふかしのうた 第51夜「俺の東京に関する思い出」

よふかしのうた 第51夜「俺の東京に関する思い出」

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マヒルが自分が吸血鬼になることを、コウに宣言した。
だから、マヒルとコウ、どちらが先に吸血鬼になれるか競争だ。
......いや、そんな爽やかな感じの話じゃないと思うんだよ。

吸血鬼になるって、それは人でなくなることなんだし。
さらに言えば、競争だ!といっても、マヒルからキクへの気持ちは、
ほぼほぼ恋愛感情なわけなんだから、あとはいつちを吸われるかということになる。

ナズナがいうにはキクは優秀な吸血鬼。
何人も眷属にしている。
ただ、キクは眷属を作っても、
「また眷属にしちゃった。こんな予定じゃなかったの」
といったらしい。

......いや、意味がわからない。
眷属づくりが目的じゃないのに、誰よりも眷属を作っているらしい。

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コウは他人の心配をしてるわけにもいかない。
だいたいあと10ヶ月以内に、コウはナズナを好きにならないといけないんだから。
コウ自身に問題もあるけど、問題はモテが皆無なナズナにもあるんだよな。

で、二人は電車に乗って東京へ。
コウが住んでいるところから東京までは電車で1時間。
結構離れてるな。

コウは理由もなくなんとなく「東京に憧れる」をやってる連中がムカツク。
憧れを持つぐらいいいんじゃないんですかね......。
そんなコウにナズナさん、怒ってるけどね。
......ナズナさん、東京に憧れていたんだね。

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コウも少しずつ変わってきていて、
ナズナが嬉しいと自分も嬉しい。
自分以外の誰かを大切だと思えるようになった。
いつも一緒にいて、別れても、またすぐに会いたくなる。
そういう気持ちがあるのに、その感情が「恋」でないならなんのか。

確かにコウが理解している感情は、きっと「恋」なんだろうけど、
まだなにか足りないんだろうな。
昔に比べて前進してるけど、恋と呼ぶにはまだ足りないのか。

よふかしのうた (4) (日本語) コミック 2020/8/18