君が信じてくれたから私も信じた。トニカクカワイイ第99話「ありがとう」 このエントリーをはてなブックマークに追加 君が信じてくれたから私も信じた。トニカクカワイイ第99話「ありがとう」

トニカクカワイイ第99話「ありがとう」

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キューマがいなくなったので、みんなでキューマを探すことになった。
けど、気が付いたら、ナサも迷子になった。

......山のことはよくわからないけど、こういう時にそれぞれ単独で行動するのは、
そりゃあ、ミイラ取りがミイラになるのでは?

みんなが居た場所に戻ろうとしたけど、余計に迷子になった。
そしてナサは横になって考えることにした。
結果寝てしまったので、状況的には悪化してますね。

キャンプ場では、問題のキューマがしれっと戻っていた。
キューマはそういう感じのキャラだしな。

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ナサは夢を見ていた。
それは司と出会った日のこと。
「結婚してくれるなら付き合ってあげる」と言われて、
「はい喜んで」と即答した。

でも、なんで「結婚してくれるなら付き合ってあげる」なんて言ったのか。

その言葉の真意を、自分を迎えに来てくれた司に聞いた。
読者としてもなんで「結婚してくれるなら付き合ってあげる」と言ったのかは気になっていた。
それにどういう理由があるのか。

司の答えは、
「え?なんで?」
と大抵の人は答える。
よくわからない状況であんなことを言われたらそう答える。
言い出した相手のことをよくしらない状況で言われたら、
司が言うように相手を疑ったり、怪しんだりする。
彼女にとって人間は言葉でいくらでもいうが、どこまで信じていいのかわからない。

つまり、司は「結婚してくれるなら付き合ってあげる」というのは、
おかしなことを言い出す男が過去にもいたから、その言葉で追い払ってきたもので
処世術みたいなものだったのかな。

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大抵の人間は「え?なんで?」と答えるけど、ナサは即答した。
だから、司はその言葉を信じた。

司がナサを好きになったのは、あの一瞬。
自分の問いかけに対して、ナサが司を信じてくれたから。
それだけで理由は充分だった。

ナサがあの日のことを夢を見るのは、なにかあったのではなくて、
ナサからしたら事故った後のことだから記憶が単純に曖昧だったからかな。
まあ、まだなにかあるかもしれないけど。

それでも司が、どうしてナサを選んだのかがわかったかだけで充分。


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