思い出のおはぎ。トニカクカワイイ第92話「全てを貰った日」 このエントリーをはてなブックマークに追加 思い出のおはぎ。トニカクカワイイ第92話「全てを貰った日」

トニカクカワイイ第92話「全てを貰った日」

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月読時子さんは幼いときに、全てを失った。
描かれている背景からすると災害というよりも攻撃を受けた感じだし、
東京大空襲とか戦時の記憶かな。

全てを失った日に、
「大丈夫、君はまだ生きている」と
司から、おはぎをもらった。

その記憶をずっと時子さんは覚えている。
時子さんの立場からしたら忘れたくても忘れられなくて、
忘れたくない記憶だよな。

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ナサと司が素麺を食べてると、自然な形で時子さんが登場。
いきなり沸いてきたな。
そんな沸いてきた時子さんが「キャンプしたい、キャンプ!」と言い出して、
キャンプの良さを説いてたら、ナサに刺さった。

確かにナサはキャンプとか好きそうだよなー。
ナサもキャンプに興味を持ったこともあって、実際にキャンプをする流れだな。

時子さんが「老い先短い老人のわがまま」と言っているけど、
これがどこまで後に聞いてくるかだなと思う部分もある。
展開として時子さんが寿命を全うすることも想像してるんだけど、
トニカクカワイイの作風と展開的にそれが起きるとちょっと重たくなりすぎるか。
でも、一方で司の背景や過去みたいな部分の補強で考えると、
「人間の一生」のようなものを示すに出てきてもいいような気もするが......。

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時子さんが持ってきたお土産は「おはぎ」。
それは全てを失った日にもらったものだから、
今でも時子さんはおはぎが好きなんだろう。


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