What A Wonderful World 17
ハヤテのごとく! 第565話「誰かが君を愛してる」
元々12月24日は王族の庭城は崩壊するという話でした。
作内日付も12月24日。
つまり、王族の庭城の崩壊です。
それがはじまった。
あと30分で崩れてしまう。
けれど、まだまだハヤテは目を醒まさない。
西沢さんのifルート進行中の夢を見ている。
あの日、ナギではなく、西沢さんに出会っていたらどうなっていたのか。
潮見高校のクラスメイトとクリスマスパーティーをやって、
その帰りに西沢さんに告白して、何かが始まっていたのかも知れない。
ハヤテからの告白は、西沢さん自身も待ち望んでいたもの。
彼に想いを伝えて、振り向いてほしくて一年間がんばってきた。
それが、あの日出会っていたら?という、もしもの世界ではこんなにも簡単に手に入る。
でも、じゃあ、西沢さんの一年はなんだったんだろう?
意味が無かったんだろうか?
西沢さんはハヤテのことを好きだ。
でも、それは、もしもの世界のハヤテとは違う。
うまく文章にできないけど、ナギと出会ったハヤテなんだろうな。
このハヤテの告白を受け取ったら、自分の一年も、ハヤテの一年も否定してしまうんだろう。
「たとえ間違った出会い方でも、全力で挑んだこの一年に、間違いなんてなかったでしょ?」
この言葉を西沢さんがいうのは重いし、これを言えるのはやっぱり西沢さんだけだと思う。
ハヤテの背中を押す形で、西沢さんは自分の恋を終わらせた。
西沢さん......お疲れ様でした。
この12年、何十回、何百回
どれだけこの話を
イメージしたか分かりません。
正直こんだけ
イメージできてた話だし、
ラストの部分に至っては
12年前にネームだって
描いてましたから
描くのは簡単かなと
思っておりました。
サンデーまんが家BACKSTAGE|畑 健二郎 Vol.430より
BSにもありますけど、2012年にお話をお伺いした時にも、
連載前ぐらいから西沢さんのラストシーンのイメージがあって
そこだけは鮮明にあるからネームを書いておこうとおもって書いてあるということを聞きました。
それもあったり、西沢さんのキャラクターもあって、この西沢さんルートのラストとも言える話は胸に来るものがありました。
さて、西沢さんに背中を押されたハヤテは、やっと目を醒ました。
ヒスイは相変わらず無茶苦茶なんだけど、彼女の相手は伊澄が引き受けることに。
幼なじみ同士だしね、思いっきりケンカしたらいいと思う。
ナギと王族の力がある扉の向こうにいたのは
マリアさん。
ナギが願った世界のマリアさん。
ある意味ラストボスといってもいいマリアさん。
彼女を攻略しないと、ナギをどうにもできない。
それは次週。
さあ、あと3話!!!
マリアさんをどうにかして、ナギをどうにかして、王族の庭城から脱出......。
できれば若干のエピローグでしょうかね......。
今回の564話はここ数話の中で一番濃い話でした。
それは西沢さんのエピソードがあったからだろうな。
バックステージによれば、最終話までのネームは終わっていて残りは作画ということ。
残り3話。
Daisy!!のときもそうだったけど、終わるなーという実感がまた押し寄せてきた。
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