声に全てを賭ける職業 それが声優! 第一話「アフレコ」 このエントリーをはてなブックマークに追加 声に全てを賭ける職業 それが声優! 第一話「アフレコ」

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それが声優! 第一話「アフレコ」

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アフレコ現場ってだいたいマイクの数が少ないから、
声優さんが入れ替わりながら収録していくんですよね。
だから新人声優は気が抜けない。
特に新人声優は与えられてるセリフが短かったりするので、
一つのセリフに全力だったりしますよね。

メガネを掛けているのが一ノ瀬 双葉、
彼女が手にしているぬいぐるみは「コロリちゃん」双葉が昔好きだったアニメのマスコットキャラ。
出かける準備には、台本や筆記用具、のど飴などあれやこれやと準備するのは当然として
ノイズが出ない服など、気にしないといけないことがある。
音を収録するので、ノイズが出ようものなら他の人に迷惑を掛けるのでね。
これってやっぱり音に関わる職業特有だよな。

実際アフレコスタジオって綺麗なところばかりではなくて、
一見しておかしいところにあったりもする。
でも、そこにスタジオがあるんだから仕方ない。
私が昔、アフレコスタジオとして借りたところも、
「こんなところにあるの?」みたいなところにありましたね。

スタジオついて最初にやるのはやっぱり挨拶。
新人声優というのは、先輩声優さんたちに挨拶しなければならない。
それも新人から先輩声優さん全員へ挨拶する必要がある。
それにしても野沢雅子さんが、野沢雅子さん役で出るというのにはさすがにびっくりした。
これ実際の収録現場でも大変だったんだろうな。
なんか想像するとイヤホンズの三人の緊張っぷりもなんか想像できるな。

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汐留ヒカリは、双葉と同じ事務所の先輩にあたる人。
一人派手な格好を知っているのが萌崎いちご。
いちご好きをうりのキャラということで売り出してる新人声優。
こういうキャラ設定にしていると、どこまで貫くのかが気になる。

スタジオにいる子供は小花鈴。
現役中学生声優です。
こう見えても芸歴は長いんですよ、この小花鈴ちゃん。
つまり、双葉からみて、先輩です!
鈴は子供だけど、双葉にとっては先輩! これ大事。
彼女が来ている制服は、同人誌だと、ハヤテのごとく!の白皇中等部制服という設定だったけど、アニメでもその設定残ってるのかな?

録音ブースへ入った時は、座り位置が大事。
正面は大物声優さん、セリフの多い声優さんなので、
新人声優さんは空いてる場所探し、席順ってそういう慣習があるんだ。
知らなかった。
席に座っても後は待っているだけというわけにはいかない
台本チェック、ケータイOFFとやることはある。
音響監督が出てきたら、芝居の注意点や台本の修正もアフレコ当日にあるのでメモが必要。
さて、やっと冒頭に繋がる。
本番の収録と言うよりもテスト収録。
どんな感じでやるのかというのを決めたり、確認するわけだ。
これだけ大変な声優の現場において双葉のセリフは「ピポー」。
この一言に役作りの全てを詰め込む必要があるわけだ。
どういう経緯でピポーと言うのかなどを想像してそれをぶつけるんだけど
これでやらかすと、燃えつきることもある。

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見事に双葉は燃えつきた。
全力でやると「普通」でいいですといわれて、普通とは一体なんなのか。
双葉への普通って言う注文も難しいけど、それ以上にいちごへの「巨乳の声」もムズいだろ......。
ちなみにこれは実話らしい。

ホントに巨乳声ってなんだ......。
基本的に「できますか?」と聞かれても、できません。とは言えないから
できますとしかいえないから、声優の方はどうにかやるしかなんだろうな。
「巨乳声」というよくわからない注文に対しても。

今回収録している作品はロボットもの。
となるとすごい難しい、複雑なセリフがある。
ロボットものアニメを思い出すと、なんとかチェンバーがとか、なんとかシステムがーとかいろいろ用語が組み合わさったやつがよくある。
あれを声優さんは噛まずにいうんだもんな。
今回は中学生声優の鈴がすらすらというのだからすごい。

双葉のようにちょい役をやってると、声優のキャスティングを忘れていた
名前のないキャラのセリフを録ることもある。
今回の場合は男の子の役。
急にやってくるものだからうまくやれないんだろうよ。
元々双葉がやっていたピポーは台本をもらった時点で、双葉なりに役作りをやってきたんだろうけど、男の子については何にも準備してないし。
結局、うまくできずに汐留さんが男の子のセリフをいうことになった。
聞いてるだけだと、やっぱり汐留さんの方がうまいな。
音響監督がいうように、双葉の演技だと「モノローグっぽい」けど、汐留さんは「セリフ」って感じの演技だ。

落ち込んでいる野沢雅子さんからのアドバイスは、双葉にはありがたいだろうな。
ただそうはいっても、やっぱり落ち込むよね。

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帰り道、雨の中、いちごと双葉が一緒に帰っていると
なんで声優を目指そうと思ったのかという話題に。

いちごはアニメやゲームが好きだから。
じゃあ、双葉は?
彼女が声優を目指したのは就職難だから。
どこにはいるにも難しいから、自分の夢の中で難しいものにチャレンジしようと思った。それが声優。 声のお仕事。

このセリフは、同人誌で読んだときからすごく印象的で、
この作品を象徴してるなと思っています。

同人誌から追いかけてるそれが声優!のアニメ。
キービジュアルが出たときから結構期待していたけど、
それ以上におもしろい作品になっているアニメですね。
かなり安心しました。

次回は「オーディション」


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