ハヤテのごとく!362話「イルカの飛んだ日」
今回の話はBSでも触れられているように「水蓮寺ルカ」が出来るまでの話です。
これまであった、キャラクターの過去に触れる際とは違う感じです。
1989年1月8日にルカが産まれた。
父親は一発屋のロック歌手、母親は売れなかったB級アイドル。
二人は芸能界という光り輝く舞台に対して、
未練というまだ憧れがあった。
でも、自分たちは一発屋と売れなかったアイドル。
再挑戦することもできない。だから、娘のルカに夢を託した。
ルカをアイドルにするために、自分たちの夢を叶えるために徹底的な英才教育をおこなった。
自分たちの失敗経験をとことんまで研究することとで、
何が失敗の原因なのか、何をすればいいのか、
そうやっていくことで成功することができると考えた。
ただアイドルへの道は平坦なものではない。
立ち上げた個人事務所は無名だろうし、ルカのレッスン料は月30万。
レッスン料がアイドル育成を考えた上で安いか高いかというのはある。
事務所の賃貸料やらも含めると月の支払い金額は相当なものだったと思う。
最初は「この子ならいつか」そういう想いがあった両親も、
なかなか成果が見えてこない
集マネージャーもいってるように、アイドルなんてものは掃いて捨てるほどいる。
事務所のバックアップがないと売れない。
これは現実のアイドルをみていればわかること。
力のあるプロデューサーがいればその恩恵を受けて日々テレビを賑わすアイドルとして活躍ができる。
その一方で一時期見たけど消えてしまったもの、大した活躍もできず番組アシスタントとして数回テレビに映ったもの、
グラビアが一回雑誌に載った程度のもの......様々いる。
いくらルカの両親が英才教育をしようが、『売れるキッカケ』というものがなければ、
その芽は出てこない。
芽が出なければ、両親の期待は徐々に諦めへと姿を変えていく。
アイドルになるために大切なものの一つに「運」というのがあるんじゃないかと思う。
一つの転機を逃さないこともあるだろうけど、そもそもその転機が訪れるかどうか。
両親の夢をどうにかして叶えたい。
だから、両親に内緒で大手芸能事務所のオーディションを受けた。
両親がやってきたことが無駄ではない。
それを証明したいがために。
事実として生まれてから施されてきたものは本物だった。
だからこそ、後にアイドルのルカが誕生する。
しかし、アイドルになったルカはどうだったか。
彼女はハヤテと同じぐらいの借金1億5千万円を背負っていた。
つまりルカが夢の階段へ踏み出したのが遅かった。
両親が借金を残して消えてしまった。
返済義務のない借金を返すのはそこに両親との絆があると感じたから。
......うーんとなると、アイドルとして売れ始めたルカがこの一億五千万の借金を返済することは
難しいことではないハズ(アイドルの収入は知らないが)。
近いうちに返済を終えた時、ルカと両親との間に何も残らないんじゃないかな。
でもルカは一人で生きていくと決めたときに、絶対に泣かないと決めた。
それが彼女の決意。
で、じゃあ、なんでルカは同人誌を書くようになったのか。
ルカがアイドルを目指したのは両親の夢。
じゃあ、ルカ自身の夢はなにか?
それがマンガだった。
自分が没頭できる作品があった、それをいつか描くことができたら。
それが夢の始まりだった。
マンガについてはナギと同様、自分でマンガを描いていてプロの漫画家の
仕事を見たときに自分のとの差を知ってしまった。
だから、同人誌で自分の実力をためそうとした。
その中で千桜やナギと出会って友達が出来た。
とまあ、ここまでは苦難があっても、それなりに成功してきている。
そう取れる。だけど。
立ちふさがるのはマネージャー。
集マネージャーは、ルカの同人誌をみて止めさせないという判断した。
となると、今回のシリーズはルカが同人誌を続けられるかどうかになるのかな。
言わばルカの世界の話が大きく動き出すことになるんだろうな。
今回の一話でルカがこれまでどういう人生を歩んできたのかがわかった。
じゃあ、これからルカはどうなっていくのか。
両親の夢だけをみていくことになるのか、それとも自分の夢も追うことができるのか。
考えられるのは、コミケとルカのライブがぶつかるとか?
いろいろとルカの話は好きです。
このシリーズは楽しみ。
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