ONE PIECE 第586話「悪臭のする町」
貴族の子供だったらサボは、親のいうことに従って高町へ戻った。
それによって、エースとルフィが助かるから。
ブルージャムは、生まれの違いについて説いていた。
どれだけ頑張っても「貴族」に生まれるなんてことはない。
これだけは生まれたときに決まってしまうのだから。
ブルージャム自身も、貴族への憧れがあるみたい。
富と名声は海賊でももしかしたら手に入れることができるけど、
貴族にはなれない。
グランドラインにいる海賊なら、ワンピースを手に入れればわからない。
でも、ブルージャムは東の海の海賊にすぎないしな。
ブルージャムは、ポルシェーミの一件の因縁があるが、
ルフィとエースを気に入って、仕事を手伝って欲しいといった。
仕事の内容は、グレイターミナルの地図に記されてる×印に荷物を置く。
ただそれだけ。
高町に戻ったサボは、検問所にいた。
そこで暴力事件への関与は、ルフィとエースにそそのかされて仕方なくやった。
ということに、サボの父親はしようとしていた。
前科持ちは高町に入れない。
それだけじゃなくて、貴族の身分で考えれば前科がつけば、
「貴族」というものに傷をつけてしまうからだろう。
それを貴族ではない、ルフィとエースのせいにしてしまえば、いい。
ここのところ、ワンピースではこの身分の差がよく出てくるな。
ワンピースの世界は、世界貴族とその他がぐらいだと思っていたので結構意外だったりします。
サボは脅されても父親の言うとおりにはしなかった。
でも、結局サボの父親がお金で解決。
とにかく汚点を作りたくない。
サボが自分の家に戻ると、ステリーという養子がいた。
優秀な貴族名家系、親が子育てを放棄した。
サボがいなくても、「地位」と「財産」を守ってくれる存在を手に入れていた。
ステリーがいて、サボがいて、保険をいくつもかけておきたいのだろう。
最悪どちらかだけでも、「地位」と「財産」を守ってくれ、増やしてくれるのならそれでいいのだろうし。
ステリーからあることを聞かされる。
次の日の夜に、グレイターミナルを火事にする。
世界政府の視察団が、ゴア王国に来る。
その艦には、世界貴族"天竜人"が乗っている。
となれば、王族達は少しでもよく見られようとする。
ゴア王国での汚点はなにか。
それがグレイターミナル、ゴミ山。
もともと、汚いものを徹底して排除してきた。
でも、汚点としてそれが存在する事実がある。
だから、グレイターミナルを燃やして消す。
より正確には汚点を消す。
それは人も物も区別しないということ。
次の日、サボは高町の人間に火事のことを聞いてみた。
あまりにも普通に生活してるんだから、火事のことは嘘なのかと思っていた。
でも、高町の住人は火事のことを知っていた。
火事のことは、黙認すべき事。
高町の人間は特別。それ以外はどうでもいい。
特別である自分たちが良ければそれでいい。
ゴア王国の住民がこれなんだから、当然王族も同じなわけだな。
火事のことは、ルフィとエースもブルージャムから聞いた。
ブルージャムはルフィたちを労力として使っただけで、
しっかりエースたちが隠した財宝を狙っていた。
深夜。
グレイターミナルでは予定通りに火事が起こった。
住民達は逃げようとするけど、逃げ道はない。
ブルージャムたちは、火をつけて火事を広めて、逃げようとしたけど、
大門が閉じられている。
汚点を全て消すのだから、自分たちも消されるとは思ってなかったんだな。
この火事を起こせば、貴族にしてやると言われ、やったのに裏切られた。
ルフィとエースは、ブルージャムたちに縛られてのか、逃げるのが遅れた。
端町などの事情を知らない人間は、今回の火事はブルージャムたちがやらかしたことだと思っている。
確かに、ゴア王国で国王や貴族がぐるになって火事を起こしたなんて思わないだろうし。
サボは本当にゴア王国がイヤになった。
犯人が貴族と王族だと告げた相手は、ドラゴン。
このときはまだ力はなかったけど、革命家ドラゴン。
子供に貴族に生まれて恥ずかしいと言わせた。
サボは死んだのではなくて、革命軍に入ってるのかな。
ルフィとエースが海賊になった10年後に、サボは革命軍で何かをしているのかな。
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