ハヤテのごとく! 第260話「ETERNAL WIND」
木刀・政宗に宿った力を持って、ハヤテはミダスと戦う。
全てはアテネを助けるため。
アテネを取り返すため、ハヤテはまだ戦う。
囚われのアテネには音が聞こえていた。
ミダスとハヤテが戦う。そしてなによりハヤテの声が聞こえていた。
傷つきながらもハヤテは戦う。
アーたん、と口には出していない。
でも、アテネにはその声が聞こえていた。
すべてを覚えている
10年間ずっと悔やんでいた。
あの日、あんな別れ方しかできなかったのか。
大好きなのに、どうして、どうして、いつも傷つけることしかできないのか。
初めて触れた手の感触を、初めてのキスの感触も。
それらを全部覚えている。
ハヤテがくれた全てを覚えている。
でも、ハヤテに触れるのが怖い。
触れたら、自分が触れたら、ハヤテを傷つけてしまう。
だから、自分からハヤテを遠ざけてていた。
10年の時を経て、偶然ハヤテを見つけた。
でも、遠くから見守るだけしかできなかった。
10年前に傷つけてしまったから。
でも、会いたくて、触れたくて、名前を呼んで欲しかった。
ナギの隣で幸せそうなハヤテをみて、それらをあきらめた。
ハヤテが幸せならいい。
ホントは私がその幸せを与えたかった。
自分にできなかったことを他の誰かがハヤテに与えていて、
それでハヤテが幸せならいい。
もう、名前を呼んでくれなくても。
諦めていた。
いや、諦めきれていない。
諦めていないから、自分が与えるはずだったものを与えたナギが憎かったんじゃないか。
光の射す方へ
もう名前を呼んでくれなくてもいい。と思っていたけど、そうやって我慢していた。
『ハヤテが幸せならいい』それを言い訳にして、アテネは自分のことを押さえ込んでいた。
ホントは名前を呼んでほしい。
もう一度、自分の名前を呼んで欲しい。
ハヤテの名前を叫んだら、ハヤテが助けにきた。
あれだけひどい別れ方をしてしまったのに。
ミダスの攻撃をかいくぐり、アテネが囚われている場所へ、そして傷だらけのまま手を差し伸べた。
泣きながら、アテネはハヤテの手をとった。
ずっと触れたかった、彼の手。
呼んで欲しかった、自分の名前。
大好きなひとの名前を呼ぶ。
何度も何度も。
『外』に出たがっていたアテネを、ハヤテが『外』に本当の意味で連れ出せたんじゃないかな。
アテネを捕らえていたものが砕けて、宙に舞ってる様は幻想的だけど、
このときのミダスの状態がわからないな。
ハヤテがアテネを助けたことで、消えかかってるのかな?
アテネは自分が大好きな人の名前を呼び続ける。
いくら木刀・政宗で力の底上げしてるとはいえ、神様相手にハヤテはがんばったな。
助けにくるのが少し遅くなった。
10年ぶりの再会、ミダスに取り込まれそうになって、助けるまでの時間は、
ハヤテが名前を読んでくれるまでの時間にくらべれば、そんなことはどうでもいい。
次回で暫定最終回かな?
アテネとハヤテのキスはあるかな?と思ってたところだけど、
ミダスからアテネを助けるには、ハヤテが実力行使で助け出したし、
あんまりキスの可能性はないか。
ただ、シリアス展開においてもラブコメ展開においても、アテネの戦闘力が高いので、
そこをどうするかは気になる。
アテネがレギュラー入りしなければ、それなりに回避できるけど、それはそれで違う気がする。
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