もしも、嘘しかつけない人がいたら、その人は嘘つきだろうか?
いいや、嘘しかつかないというなら言葉を裏返せば、本当のことをいっている。
逆説的にその人は正直者である。
ただ、その人が嘘つきであると理解されていればだけど。
文乃が機嫌が悪くて、巧が謝るのは日常の光景。
クラス的には文乃の悩みのタネは、巧であることは既知の事実らしい。
いきなり、注目するように言われて、声の方を見てみれば、乙女が......。
なんで普通にいるのさ......。
乙女の目的は、霧谷希の紹介。
荒ぶる鷹のポーズ?!
それはともかく、クラスメイトがおいてけぼり過ぎるだろ。
状況説明をしろと......。
ともかく希が転入してきた。
ただ文乃は希が入ってきたことで微妙な感情を抱いていた。
文乃のそんな感情に気付かない巧は千世のメイドさんに強制連行されて屋上へ。
いきなり千世が呼び出した理由は、屋上にサークルの部室をつくるから、巧や文乃たちにも入れと言うもの。
前回希の捜索で力を貸してるから異論は認めない。
不意打ちで頭を撫でるな巧。
でも、千世は気持ちいい......って、甘えたい属性の持ち主か。
ともかくサークルに入ることは文乃以外は同意。
文乃は乗り気じゃない。
文乃が巧に抱いてるのは、子供の頃に巧から言われてる、俺がお前を守るからという言葉。
幼いときの言葉でも少女には印象的で、素敵な言葉になっている。
巧が孤児院を出るときには、文乃のためなんだろうと思っていたけど、文乃は巧から一緒に出ようと言われたら、一緒に......。
矢吹先生はホントにSQいってから、遠慮がないな!!!
ありがとうございます!!
翌日の朝、ストレイキャッツにいってみると、希が店の前を掃除中。
文乃は巧がどうせ起きていないだろうと思って来たのに、希が代わりに起こしてた。
さらにはケーキ作りでも希は完成度の高い物を作れる。
文乃を襲う焦燥感は、希が登場したことで、今までの自分の役目だったことが奪われて、
居場所をなくしていく感覚。
それは最終的には、巧を希にとられてしまうかも知れないことへの危機感。
自分がいなくても希が居れば充分どうにかなってしまう。
自分よりも、千世や希の方が役に立っているんでしょ!と走り出した。
教会で泣きながら神様に謝ってる文乃。
感情の変化はわかってて、巧が遠くに行ってしまうようなことがイヤだった。
幼なじみの巧には、文乃の様子がおかしいことはわかっていた。
でも、文乃からしたらわかっていない。
自分は巧のことが大嫌いなんだから。
巧はいつも文乃が気持ちと逆のことをいう。
だから、大嫌いは大好き。
でも、じゃあ、最後の大好きは!どっちなんだろうか。
常に気持ちと逆のことをいう女の子が、本当に自分の気持ちに素直になったとき、それは相手に伝わるのか。
簡単には伝わらない。
文乃の気持ちがハッキリしないまま、乙女から呼び出し。
急に大量注文が入って、忙しいのにネコが店の中を走り回って、どうにもならない
一気に文乃が着替えて、ネコはエサで釣って、言うことを聞かせて、
希と巧に的確に指示を出して、状況を打破。
仕事をしながら、文乃は思い出した。
乙女に引き取られた巧にあったときに、
巧の家族なんだから、いつでもストレイキャッツにきていいと言われてたことを。
焦る必要なんてなかった。
学校で巧は、文乃にあの「大好き」がどうなのか聞こうとした。
文乃がいうには、
『嘘』に決まっている。
芹沢文乃はいつも思ったことと逆のことをいう。
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