とある科学の超電磁砲#11「木山せんせい」

AIM拡散力場を媒介として、ネットワークを構築し、複数の脳に処理を割り振ることで、
高度な演算を可能とする。それが幻想御手の正体。
あるシュミレーションをするために、樹形図の設計者の使用したかった。
その代用品として1万人の能力者が集まった。

初春に提示されたのは、幻想御手のアンインストールプログラム。
木山がいうには、後遺症はない。誰も犠牲はない。

木山を捕まえるために、アンチスキルが動き出した。
幻想御手は演算装置を構築するだけじゃなく、使用者にある副産物をもたらす。
アンチスキルにとって木山の確保は簡単なものだと思っていただろう。
なにせ、相手は学園都市での「カリキュラム」を受けていない。
日ごろ能力者相手に動いてるんだから......。
けど、木山は能力をつかった。

それはありえない。

しかも、複数の能力を使っている。
一人に一つ。
美琴もそれはわかってる。
それの例外はない。
黒子の推測では幻想御手で複数の脳をつなぐことで可能にしてる。
推測通りなら、『多重能力者』(デュアルスキル)ということになる。

美琴が現場に駆けつけたときには、すでにアンチスキルが全滅していた。

美琴が車内で気絶していた初春をみつけた。
美琴はレベル5対する木山は一万の脳を統べる者。
止められるか？
ではなく、止める。
木山の能力は『多重能力者』(デュアルスキル)ではなく、『多才能力者』(マルチスキル)。
あらゆる能力を使って美琴を追い込んで行く。
木山はある事柄について調べたいだけ、誰も犠牲にしない。
でも、すでに一万人を巻き込んでいる。

そもそも、能力開発が安全で人道的なものか？
いや、学園都市の上層部は何か隠している。
隠している上に脳の開発を続けている。

ばらまかれた空き缶。
それはグラビトン事件と同じ能力で、空き缶を爆発させようとしている。
美琴は電撃で空き缶を壊していく。
しかし、美琴の後ろにテレポートさせて空き缶を爆発させた。

美琴を圧倒したと思ったが、即席の盾でしのいだ美琴がゼロ距離から電撃を。
さすがにこれはきくな。
美琴に木山の記憶が流れ込んでくる。

若い頃の木山は「置き去り」(チャイルドエラー)の教師をやることになった。
被験者の成長データが必要だからだ。
不本意ながら教師を始めた木山。
子供のいたずらで水をかぶって透けブラしても、やっぱり脱ぎ女は脱ぐのか！！！
このころからこれだ。
しかも、ペチャパイ呼ばわり............いやいや、木山はそれなりだぞ！

いやいやはじめた教師。
けど、まんざらでもなくなってきた。

雨の日に転んで濡れた生徒を風呂に入れてたり面倒をみるようなっていた。

学園都市にお世話になっているから、学園都市の役に立ちたい。
だから、高レベルに憧れる女生徒。
子供は嫌いだ。
でも、ほんとに木山は子どもたちに情が移っていた。
子供とふれあうことで木山は変わり始めていた。
もともとは、ある実験のための被験者になる子どもたち。
その実験の日。
子どもたちは木山のことを信頼して、実験も怖がらなかった。
実験は失敗。
しかし、数値は得られた。
科学の発展のための犠牲。
あの日の実験が木山を変えてしまった。
子どもたちは今なお眠り続けている。
木山は何度も『樹形図の設計者』(ツリーダイアグラム)に子供達の恢復手段、事故の原因をシミュレーションすることを申請した。
その数23回。
すべては子どもたちを救うため。
学園都市のすべてを敵に回しても！！
幻想御手のネットワークの暴走によって、異形の何が姿を現した。

次回、「AIMバースト」

「とある科学の超電磁砲」ORIGINAL SOUND TRACK 1
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