あねどきっ 第17話「SILENT WEEK」
奏に声かけられたのはいいけど、空気がめちゃくちゃ重い。
洸太は気が気じゃなくて責任を取るつもりでいても、
裁判沙汰とか慰謝料を請求されたらどうしようか......考えすぎだ。
しかも、キスをされた側だとして、裁判とか慰謝料になったらヒドイ話だろ!
で、奏の話とは何か。
一週間洸太と話をすることを止めること。
それにはさすがに洸太も動揺する。
謝ったりするのはわかるけど、とりあえず洸太は落ち着け。
とりあえず、奏の話を聞くと、噂を静める策を考えるのが大事。
うん。その通りだ。
洸太のように慰謝料だ、責任だというよりも健全な回答だな。
奏が荒れていたのは、クラスメイトの態度が原因。
キスしたとかしてないとか言われて良い気分ではないな。
一週間口をきかないけど、その代わりに、
一週間分話してあげてもいいけど?
なにそれ、萌える。
狭いところで二人っきり。
すぐに近くには奏。
ドキドキだな、洸太よ!
隠れている場所の近くに、クラスの女子が!!
見つからないように奏が洸太を押し倒す。
......冷静になったら負けるぞ。
反対側の出口にいったら、近所の子供がみてる。
あっちもこっちもダメで、どんどん二人の体勢がやばくなってる。
あったかいし、柔らかいし......。
洸太......お前が中学生じゃなくて高校生だったら、間違いなく過ちを犯してるぞ。
よかったな、中学生で。
あと、少年誌で。
結局、暗くなるまで隠れていた。
奏はブランコで遊びはじめて、洸太が奏から感じるイメージを考えていた。
子供っぽいものや汚れやすいことが嫌いそう。
それは洸太が作り上げてきたものなんだろう。
ずっと好き/憧れ だった相手に対して構築してきた、洸太自身の中にあった奏のイメージ。
子供みたいに楽しそうな奏の表情をみて、本当にキスしたのか聞いてみた。
そんな洸太に、「どっちがよかった?」って聞くのは反則だろ。
それはあまりにもかわいいし、卑怯なセリフだよ。
洸太がその言葉にドキドキするのは仕方ないな。
奏とは一週間距離を置くことにして、奏の考え通りクラスメイトの興味は二人から離れていた。
約束の一週間が過ぎて、初めての言葉はおはよ。
まったく、ニヤニヤが!
とりあえず、ほとぼりも冷めたようだしよかったか。
初恋限定。 4 (ジャンプコミックス) | |
集英社 2008-09-04 売り上げランキング : Amazonで詳しく見るby G-Tools |