友達が死んだら悲しいよな APPLE このエントリーをはてなブックマークに追加 友達が死んだら悲しいよな APPLE

ダブルアーツの古味直志さんの読み切りです。

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主人公の新宮サトシは究極生命体。
普通の男の子っぽいけどね......いや、普通の男の子が朝から戦車とバギー、歩兵を相手にしないよね。
究極生命体が何かというと、地球自身が自分に迫る危機を察して作りだしたもの。
どこからどう見ても、普通の人間に見えるんだけど。
彼には二つの力がある。

1.地球上の全ての生き物に変身できる。
2.超能力が使える

これらを使って、戦ってるわかだけど。
何で戦うか?
そりゃあ、彼が地球を救う存在だから、APPLEを手に入れれば、世界の主導権を手にしたも同じと、グリム(登場キャラ)が言ってた!!

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ずっと一人で生活していた新宮サトシと究極進化論の発表者グリムの共同生活が始まる
グリムは、地球を救うことでサトシが死ぬかも知れないというけど、サトシは人が死ぬのは、遅いか早いかの違いとして、受け入れてる。
サトシの過去も調べているグリムは、サトシが死ななくていい方法を捜す。

何が地球に迫る危機なのか?
それは隕石。
サトシはそれに対処するための存在。だけど、隕石をどうかしたらサトシは確実に死ぬんじゃないか?
グリムからしたら、サトシはもう友達だったのに......サトシからしたら、そういう自覚はない。
ずっと、一人で生きてきて、必要なものは獲ることをしてきたサトシが、友達というのを必要としていなかったから、
わからなかったのかも知れない。

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グリムとサトシが幾ら平穏にしていても、地球の危機は来るし、
APPLEを手に入れれば、世界の主導を握れるとなれば、人間もサトシを捕獲しに来るし。

天災も厄介だけど、欲にまみれた人間が一番厄介なんじゃないかと思う。
その欲で、グリムが撃たれてサトシは『初めての友達』が傷つけられたことに怒って、
ちょいと変身しちゃうし。
彼の身体から植物が......植物も地球上の生き物だけど......それでどうにかなるんだな。

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地球に落下してきた隕石の対処に、超能力で空間を圧縮して極小のブラックホールを作るとか......すげぇな。
自分の生に無頓着だったサトシだけど、グリムが撃たれて死にそうなのをみて、
悲しくなる。
自分の友達が死んだら悲しいことを理解して、もしも自分が死んだらグリムが悲しむんだろうと、思う。
だから、死んでやるものかと。

地球の危機が去った後の、サトシは?
APPLEの力をなくして、ただの人に。
また地球に危機が迫れば能力が戻るでしょう。とか言ってたら、戻ったし......。
一難去ってまた一難ですね。


うーん、個人的にはダブルアーツの続きが非常に気になります。
今回は、APPLEという人類とは異なる人類、初めての友達、世界を手にしたい人間、こういうのがあったけど、
もう少し何かがあっても良かったんじゃないかな?
友情もありだけど、恋愛もありだったんじゃないかなー。
それはそれでベタなものになるか......。