きみと歩くひだまりを このエントリーをはてなブックマークに追加 きみと歩くひだまりを

きみと歩くひだまりを (電撃文庫 し 7-16)
「月と貴女に花束を」、「麒麟は一途に恋をする」の志村一矢さんの新シリーズ
ファンタジーRPG風の学園物かな。
たしかにRPG風。
クエストをこなしてお金ためて、強い武器を買ったりしてるみたいだし。
もちろん、まるまるRPGみたいなことをしてるわけじゃない。

杉崎星也と神代ひなた、それに安藤美月がメイン。
ひなたが自分が剣になる夢を見たといったときは、比喩なしにひなたが剣になるのかと思っていたけど、実際は根源魔法を使える「聖剣」という存在であるということをひなたにマオが見せていたのかと。
でも、マオが見せるとは思えない夢──杉崎星也が剣になったひなたを泣きながら殺そうとしていたというのも気になる。
マオが見せたかはおいておくとしても、聖剣としてのある種の予知ではないかと思った。

また、杉崎星也が自分の姉である北斗=観星に気づいていないというのも。観星もずいぶんまえに星也の前から、姿を消していたから仕方ないのかもしれない。

ひなたが見た夢にせよ、観星の存在にせよ、志村一矢さんなら後半になってほんとに星也がひなたを殺すか殺さないのかの決断を迫られ、北斗が自分の姉、観星であると気がつくのは観星が死ぬ間際とかやりそうで。

ひなたが消えてからヒロインの位置にいる安藤美月。
彼女は、なんといってもこしあん原理主義者。
ものすごいこしあん原理主義者だよ。
安藤美月は初登場から、星也やひなたたちよりも遥かに強かった。
彼女はたしかに強いのだけど、禁呪が使えたりもするし。
安藤美月の強さの秘密は、彼女が言うように「目的と覚悟」があるからこそだと思う。

強さの代償とも言えるのが、「記憶がなくなること」なんだろうな。美月は魔法を使うたびに何かを忘れていく。それを防ぐために日記を書いてるけど。
作内後半で星也が美月に魔法を使わせないように使わせないようにがんばっていたけど、絶対どうしようもなく美月が、かなりの回数魔法を使う場面が出てくるんだろう。
そのとき、日記がもしもなくなったら美月は自分が何者かわからなくなる。でも、星也が教えるんだろうけどね。

目的の詳細はともかく、美月も星也も天上院を目指してるけど、美月と一緒に星也が天上院にきたら、ひなたはどう思うやら。

まあいろいろあるけど、続きが読みたい。

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