完璧でないならば、万能でないならば、希望はある。 トニカクカワイイ第280話「希望は残っているよ。どんな時にもね」 このエントリーをはてなブックマークに追加 完璧でないならば、万能でないならば、希望はある。 トニカクカワイイ第280話「希望は残っているよ。どんな時にもね」

トニカクカワイイ第280話「希望は残っているよ。どんな時にもね」

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前回、アウロラがナサに聞きたいことがあると言った。

それは簡単に言えば、この問題は解決不能なのではないか?

「月からの使者」が使っている技術は人間から見たら完璧。
人間の科学力でどうこうできるレベルを超えてる。
それは万能の神に挑むようなもの。
勝ち目はないのではない?

ナサもそう考えているのではないか?
それを確認したかった。

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ナサは「月からの使者」のシステムの興味深い点を挙げた。
それは「輝夜」は地球人ベースに作られたこと。
地球を制圧したいなら、地球人よりもスペックのいい何かを送り込めばいい。

でも、それをしなかった。
そのことから一つの可能性がある。

もしかしたら、彼らは人間を直接送り込むことができない。
或いは出来るかもしれないがコストが掛かりすぎるのかもしれない。
どうであれ、「月からの使者」は自分たちの陣営から人を直接送り込まなかった。

万能の神様であれば、それぐらいできるだろう。
しかし、やっていない。
つまり、彼らは万能ではない。

他のことだって運任せ。

輝夜が失われるときに、司が蓬莱を運良く使っていた。
輝夜の復旧だって確実なものじゃなくて、長い目で見て運良く復旧できたらいい。
だいたい、輝夜姫の時代に地球の制圧に失敗している。

万能なんかじゃない。
だったら、どうにかできる。
ナサはそうやって考えている。

完璧、完全、万能な連中を相手なら、もう終わっている話。
でも、そうじゃない。
きっと難しい方法かもしれない。
けど、方法がないわけじゃないのか。

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