それの価値を誰が決められるだろうか。トニカクカワイイ第262話「刃の記憶」 このエントリーをはてなブックマークに追加 それの価値を誰が決められるだろうか。トニカクカワイイ第262話「刃の記憶」

トニカクカワイイ第262話「刃の記憶」

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司が包丁で指を切った様を、ひまりは観察していた。
彼女の予想通りだと、司の指の傷は塞がって、すぐにでも血が止まる。
でも、そんなことはなかった。

あれ?

これにはカラクリがあって、司は再生する力をある程度コントロールできる。
再生速度以外もコントロールできるらしいけど、
再生部位とかもいけるのかな?

司も最初から力のコントロールができたわけではない。
それが必要な場面があって必死に足掻いた中で気が付いた


再生を止められる時間は、最大で約27日。
それを超えると強制的にリセットされる。

この27日って......月が地球を一周する時間=公転周期だよな。
正確には27.3日。
だから、司が最大で約27日と言ってるのか。

ともあれ、司の再生速度を制限して、ひまりをやり過ごすことができたわけだ。

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ひまりは自分の家系が短命であることを司に打ち明けた。
八百比丘尼に、1400年生きている人間に聞きたいことがあった。

それは命の価値。

短く散った命にも、命の価値があったのか。

ひまりの家系を遡れば、きっと...短命だからこそ、
何かを成す前にその生涯を終えてしまうこともあっただろう。
それに意味があるのかを知りたかったんだな。

ナサはナサで、司から聞いた「27日」について考えてた。
すぐに月の公転周期だと気が付くだろうな。
そうなると次の疑問は、なぜ27日なのかだな。

トニカクカワイイ (27) コミック 2024/3/18