彼女の平穏のために。 トニカクカワイイ第181話「いのちの記憶」 このエントリーをはてなブックマークに追加 彼女の平穏のために。 トニカクカワイイ第181話「いのちの記憶」

トニカクカワイイ第181話「いのちの記憶」

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きっとこの無数の墓は司が、
これまで名乗ってきた名前であり、その時代を生きてきた痕跡なんだろうな。
同じ名前を名乗って、いつまで生きているわけにはいかない。
だから、いくつもの名前を名乗って、その時代を生きて、そして消える。
しばらくしたら別の人間として......を繰り返したんじゃないかな。
司が名前を捨てることで、その人物が死ぬ。
だから、無数の墓標は、かつて司だったものなんじゃないかな。

と、先週予想したけど、これまで司の目的を叶えようと共に歩んでくれた人たちか。
素直にそっちだよなー、と読んでいて思った。
先週読んだ時点では「歴史上消息不明の人物」に、
司がなっていたのかなと思っていたんですよね

でも、静御前のように自分の目的に関わった人の墓なんですね。
消息不明なのは、その最後を京丸の屋敷で過ごしたりなのかな?

静御前と紅蛍が作画的に似ているのは、意図しているのだろうな。
800年以上経過しているのだから、似た人物も出てくるという形か、
もしくは紅蛍自体が遠縁なのかかな?

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京丸の屋敷にある、この無数の墓標。
これを隠したかった、守りたかった。
それは司にとっての大切で、そして傷の記憶だから。
だから、時子さんはこの土地を買った。

元々、この墓標が出てくる前は、私有地にしてしまえば、
司が住んでいることが隠しやすいのが主な目的だと思っていた。
でも、司の心の平穏のためか。

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司はこの墓標がある場所も更地にする。
それはナサと出会って、前を向いて歩いていけるから。
いつまでも自分が振り返るわけにはいかないから。

さて気になるのは犬養さんが一体なにを拾ったのか。
柱の煽りをみると「拾い上げられたのは、宿命が刻まれたもの」。
形状から墓石というか器?
宿命となると......蓬莱が入っていた器?
でも、それがフラッと転がってるのは考えにくいんだけど......。

もしも蓬莱が入っていた器なら、その器の構成は地球にあるものなのかな?

トニカクカワイイ (19) コミック 2022/2/18