前回の第6話 「ambiguous」で、パティと忍は、サテラが操るF-22薔薇を撃退した。
薔薇は帝国が誇る最強の機体であった。
それが倒されたとあっては、帝国側の動揺も大きい。
大佐の発言がすごいのは、薔薇は確かにロボットであるから作ったというのはわかるけど、
サテラについて「長い研究の末完成させた」といっていること。
やっぱり、この大佐は黒いな。
サテラへの言及については、彼女が母親をテロリストに殺されたことをキッカケにして、
彼女に対していろいろ言い含め、帝国としても調整したんだろう。
それ自体、サテラは無自覚なんだろうけど。
最強の機体と最高の軍人を持ってしても、帝国はテロリストである忍を止められなかった。
これは地球圏において他の誰もが、勝てないと言うことを意味する。
最大戦力に勝ってしまった忍。
帝国からしたら、一体彼の目的はなんだ?となる。
忍の母(介護ロボ)を調べても、今回の一連の騒動に至る要因はみつからない。
そりゃあ、意図したことではなくシャトーちゃんを助けようと思って行動した結果ではあるわけだし、母親を調べてもわからんよ......。
地球からロボットで脱出、さらに月面都市でサテラと遭遇、薔薇を撃破。
これが偶然か?
すみません。大佐、偶然です......。
あれよあれよと、変な方向に話は進んでしまった。
テロリスト葉月忍の目的は、「革命、帝国を倒す」ことだと決めつけられてしまった。
実際は帝に会って、DOGEZAして帝国法第9801条を書き換えてもらうことなんですがね......。
この流れでいくと、そのまま忍の行動は革命へ繋がるのかもしれない。
サテラは破壊された薔薇の修復作業をみていた。
大佐に声を掛けられて、全力で戦ったのに完敗したこと、自分が正しいのかわからないと答えていた。
迷いはなかったのか?と訊かれて、その答えを言いよどんでいたけど、
サテラは母の言葉が脳裏に浮かんでいたのだから迷いがあったのは確かだし、
その迷い自体も、サテラの考える「正しさ」とのギャップからどう捉えるのかを消化し切れてないのだろう。
そんなサテラに大佐は、薔薇は思っているよりも早く直りそうだということ、忍の討伐隊を編成中であることを伝えた。
再戦の機会はすぐだということだろう。
だから、サテラは忍を追って再戦することを決めた。
帝国側でそんな展開になっているとはしらない忍とパティは危機を脱して一安心。
パティも薬を服用して体調は戻っている。
そういえば、パティの存在はまだ帝国側にバレてないんだよな。
彼女の存在が明らかになった時、また一波乱起きそうだ。
いろいろ大変な出来事があったけど、パティは忍を選んだことを誇りに思っている。
これからも大変な出来事が待っているのに、三万光年先に辿りつけるのか?と忍は不安だけど、
パティは「出来るさ。地球人は、アドアストラペルアスペラじゃから」と口にした。
なぜパティがこの「アドアストラペルアスペラ」を知っているのか。
それは遥か昔に地球人が太陽系の外へ送った宇宙船に載せいた黄金のディスクにあったから。
これは1977年に打ち上げられたボイジャーに搭載されたゴールデンレコードのことですね。
実際、「アドアストラペルアスペラ」という言葉はゴールデンレコードに収められているらしいです。
アドアストラペルアスペラ。
この言葉はこの漫画のタイトルになっています。
私はアドアストラペルアスペラ1話Aで
さて、畑先生の月一連載である「アド アストラ ペル アスペラ」。 どういう意味か。 ラテン語だと「困難を克服して、栄光を獲得する」そんな感じですね。
かなと書いてます。
ただゴールデンレコードに込められた想いは、パティがいうように
「あらゆる困難を乗り越えて、星の世界へ辿り着く」でしょう。
そんな言葉を宇宙に送り、誓った地球人なのだから、忍も三万光年の旅を成功させられる。
パティはそう信じている。
忍とパティ、それにヴェルサイユの旅はまだまだ続くけど、
アドアストラペルアスペラは1stシーズンはここまで。
2ndシーズンの連載はまだ先です。
この7話はすごくよかった。
だからこそ、2ndシーズンが楽しみで仕方がない。
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