ハヤテのごとく! 第332話「天才の戦略」
6/1に突入!
......あれ、まだ6月になったのか作内。
もう作内の日程感覚がわからなくなってきた。
ともあれ、6月ということは、そろそろコミサンが近づいてくると言うこと。
コミサンが6/12(日)......つまり11日後......。
ナギもルカもこの時点で原稿は出来ていない。
入稿をぎりぎりまで遅らせたとして6/10(金)、ここがデッドライン。
印刷所によっては、ホントに発行の数日前までに入稿できれば、間に合わせてくれるプランがあったりします。
ナギが印刷しようとしているのは1000部。
正直、初参加サークルやるべきじゃない......。うん。
いや、実体験的にもわかるんですよ。
1000部を売るのは非常に大変です。
10部売るのも大変です。
近場であったコミケで考えると、
島で通り過ぎる人の目に留まり、さらにそこから手にとって中身をみてもらう。
あとは買ってもらえるかどうか。
ナギは売れると思っているし、千桜も無理だとわかっている。
痛みが伴わない教訓には意義がない。
けど、ナギは失敗せずにある程度まで成果を出すだろうな。
ナギも自分自身で売れないことはわかっている。
1000部というの現実的ではないことがわかっている。
だからといって、何もしていないわけじゃない。
自らニュースサイトを立ち上げていた。
PV数53万PV/day。
正直どうかしてる数字だけど、まあ突っ込んだら負けですね。
さらに2ちゃんねるのニュースサイトをまとめるアンテナまである。
ここからまた似たサイトを立ち上げる。
そうすることで、運営者がナギで、1日100万人が目にするサイトのネットワークが構築される。
なぜこういう手をとるか。
100万人中の10万が興味を持ち、そのうち1%が購入する。
そうすれば、1000部だ。
確かにスゴイとは思う。
けど、結構危ない橋である。
売れないものを売る。それは必要だ。
でも、それは自分のマンガを面白くないとわかった上での話だ。
マンガをどう面白くするのか。
そこが重要だろう。1000人が仮に買って、次回も手を取ってもらえるか。
次回は同じ手を使えないのだから。
で、一方ルカサイドは、そういう小細工はない。
ただ、ヒナギクが徹底的に分析した面白いマンガへ繋がる理論。
それを元に、ルカにマンガを書かせる。
特別なことはしない。
誰でも手にとった人が、最後まで読める漫画。
それだけで充分。
ルカはナギのような1000部を刷るわけではない。
コピーで30部。
ただそれを配布しきる。
ルカもナギもアプローチの仕方は異なるけど、やろうとしてるのは自分のマンガをより多くの人に手にしてもらうこと。
売れた数よりも、読んだ人の反応が重要になってくる展開だろうな。
多くの部数が売れたナギよりも、30人に面白いと言ってもらえたルカの方が、
ある種の勝ちを手にするんだと思う。
それを考えると、ナギがサンシャインで叫んでいた理由がなんとなく想像できる気もする。
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