とある科学の超電磁砲第39話「八月二十二日」 2011年電撃大王4月号掲載分

一方通行とのバトルが終了したあと当麻は入院。
様子を見に来た美琴は、お見舞いにクッキーを持ってきた。
当麻は既製品よりも、美琴の手作りクッキーの方が良かった。
当麻がいうように、不器用キャラが不器用なりに作ってきたクッキーというのは、
非常に素敵ですよね。

御坂妹の実験は中止された。
やはり学園都市第一位が無能力者に負けたというところが大きかったのだろう。
美琴にとっては、自分がDNAマップを提供したことによって、たくさんの生命が失われたことを気にしている。
しかし、当麻からすれば、DNAマップの提供がなければ、ミサカたちは生まれることができなくて、
彼女たちが生まれて来たことは誇っていいこと。
美琴にはその発想がなかっただろうな。

美琴はミサカと病院をあとにした。
その帰り道、公園で遊んでいた小さな姉妹がいた。
妹がもう一度ブランコを押してと姉にせがむけど、姉は嫌がる。
それをみたミサカは「姉は妹のワガママを聞く義務がある」と言い出した。
ミサカが美琴にワガママを聞いて欲しいだけなんだろうな。
幼い姉妹からみたら、ミサカと美琴はやっぱり双子の姉妹として映る。

子供はゲコ太をもっていた美琴を妹と判断した。
子供っぽいからな。
ミサカは弁解する。
年齢にそぐわない幼稚な趣味。
ガサツで、短気で、けんかっ早い。
好きな物を好きと言えないあまのじゃく。
でも、命を捨てようとした姉。

一方通行との実験で死ぬはずだった。
実験のために造り出された。
それが存在意義で理由だった。でもそれがなくなった。
これからの生きる意味は美琴と一緒に探していく。

これでとある魔術の3巻までは終了。
来月は休み。

ここからは後日談。
とある科学の超電磁砲後日談「鉄橋は恋の合図」

美琴は佐天の家でクッキー作り。
寮でクッキーをつくらないのは、黒子をはじめとした連中の目が気になるから。
つまりは知られてはマズイ相手への、当麻へのクッキー。
病院で「手作り」クッキーの方がよかったと言われたから作る気になったんだろう。
佐天から「噂の彼氏」（当麻）のことを詮索されると、動揺して薄力粉をぶちまけたり、
卵を落としたりで、みてて非常に可愛い状態に。

悪戦苦闘の末に出来上がったクッキーを持って、当麻がいる病院へ。
......いくハズだったのだけど、入院しているはずの当麻が現れた。
入院費もかかるし、インデックスのごはんの面倒をみないといけないから、
退院してきた。

勇気を振り絞って、助けてくれたことにお礼を言おうとした。
でも、視線を落とした先には蟻が......。
いやいやもうそこまでいったら「ありがとう」っていおうよ。
言ったところで蟻が十匹で「ありがとう」かと当麻が言い出しそうだけど。
当麻が美琴のことを「ビリビリ」というから、御坂美琴だという。
名前を教えても、当麻がいうなんて思ってなかった。

またな、御坂

だから、この言葉が美琴には不意打ちだった。
そのせいで、黒子もみたことのない表情をしていたらしい。
描写はされていなかったけど、きっとめちゃくちゃ照れたんだろう。

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