ついに最終回を迎えたハガレン。
コミックス 26巻は8月12日、最終巻27巻は11月発売予定。
アニメ版の最終回は7月4日
当然、先にいっておきますが、ネタバレです。
最初で最後の嘘

「神とやら」を抑えるにはやっぱり賢者の石が必要だった。
どうにか抑えていたものも、エドから受けたダメージによって抑えきれなくなった。
そうなれば、賢者の石が必要になる。
そのとき、近くにいたのはリン(グリード)。当然、賢者の石というよりも、グリードを吸収しようとするけど、リンがグリードをどうにか吸収されないようにしてた。
やっと手に入れたもの、皇帝になるのに必要なもの、そう言いながらも一緒に戦ってきた仲間だから、どうにか留めようとしたんだろうな。
グリードも、「一緒に闘おうぜ、相棒」と

最初で最後の嘘

リンを残してお父様に吸収されるけど、グリードの遅めの反抗期で隙を作った。
お父様に消されたグリードは、エド、リン、ランファンをみて、仲間が手に入ったそれが満足した。

全は一、一は全

フラスコの中の小人は、生まれた場所へ通じる場所。
つまり、真理の扉の前にいた。
フラスコの中の小人は、完全な存在になりたかった。
神を理解したかった。この世の全てを理解したかった。
でも、それは『真理』に言わせれば、他人の力を使って、「神とやら」を利用しようとしただけ。
借りものに過ぎない。
確かにいかに強大な力を手に入れても、
それはゼロから身につけたものではなくて、
ある程度の力を持ったものを吸収したにすぎない。
時にそれを自身の力と勘違いするなんてことはよくあることだ。

フラスコの中の小人は、『真理』にきいた。
お前は何者だ？
返ってきた答えは、

世界、あるいは宇宙、あるいは神、あるいは真理、あるいは全、あるいは一。
そして私は"お前だ"
だから、「思い上がらぬよう正しい絶望を与えるのが真理という存在」と以前、
フラスコの中の小人がいった。
だから、『真理』はフラスコの中の小人に正しい絶望を与えた。
結局、フラスコの中の小人も、『真理』も全であり一、一であり全だったわけだ。

真理の扉の更に向こう

こうなると、残るのはアルフォンスをどうするか。
自分の魂と等価交換して、エドの腕を取り返してきて、鎧にはアルフォンスの魂は残ってない。
エドの周りには、賢者の石はたくさんある。
でも、アルフォンスとの約束で自分の身体を取り戻すのに賢者の石は使わない。
ホーエンハイムは、自分の息子を助けるためにだったら、残った一人分の命を使ってくれてもいいといった。
でも、エドがそれをするわけもない。
ならば他の方法はなにかないか？
人間一人分を引っ張り出すだけの何かないか？
賢者の石も、ホーエンハイムの命も使わずに。

考え抜いてエドは方法を思いついた。
だから、人体錬成の陣をひいた。
真理の扉の前で、問われたのは、何を代価にするか。
人一人分の代価はなにか。

それは真理の扉、言い換えればエドの中にある錬金術。
真理の扉は全ての人間の中にあり、それがあるから錬金術を使うことができる。
だから、錬金術を代価にして、アルフォンスを引っ張り出す。
錬金術がなくても、どうにかなる。
みんながいるから。
それが正解であり、真理の向こう側になる。

アルを連れて、一緒に帰る。
エドの足はオートメイルのままだけど、アルフォンスは自分の身体を取り戻した。
久しぶりの肉体だから、ホーエンハイムの手を握ったアルフォンスは、
人の温かさを久々に感じた。

戦いのあと

やっと長い戦いが終わっても、後処理はたくさんある。
ロイの目は、マルコーからの提案、イシュヴァール政策を実施することを約束して、
賢者の石を通行料にして取り戻すことができそうになった。
リンはランファンが持っていた賢者の石を持って帰ることで皇帝になることができるだろう。

ホーエンハイムは、一人トリシャの墓の前で逝った。
ずっと人よりも長く生きてきたけど、やっとその人生に終止符を打てた。
充実した人生。

スカーは、イシュヴァールの民を死から救うために生かされた。
それはマスタングがやろうとしているイシュヴァール政策のためでもあるけど。
結局スカーの名前はわからないままだったな。

アルとエドは、ウィンリィの所に帰った。
連絡ぐらいすればいいのに、それをしないで戻るんだもの。
しかもアルフォンスは元の身体を取り戻してるのに。

二年後
アルフォンスは、等価交換を否定する新しい法則、
「10をもらったら、自分の1を上乗せして、11にして次の人に渡す」
それをこれから証明しようとしていた。
昔、救えなかった女の子を忘れられない。

シンにいって、メイのところで錬丹術を学ぶ。
それだけじゃなく、自分の足、自分の目で世界をみる。
もちろん、シンにいくのはアルフォンスだけ、エドも一緒。
2010/06/13修正
※エドは西へいくんでしたね。

そのエドは、ウィンリィと一緒にいた。
ずっとオートメイルのメンテのことをいわれていた。
エドが右足をオートメイルのままにしてるのは、ウィンリィに会うための理由作りのため。

別れ際
エドはウィンリィに気まずそうに等価交換を言い出した。

俺の人生を半分やるから、おまえの人生を半分くれ
素直にいえばいいのに、まったく......。
だから、ウィンリィにバカじゃないの？って言われるんだよ。

もうね、照れてるウィンリィが可愛すぎる。
ここまでくるのに、時間がかかりすぎ。

痛みを伴わない教訓には意義がない。
人は何かの犠牲なしになにも
得ることなどできないのだから
しかしそれを乗り越え
自分のものにした時............
人は何にも代えがたい鋼の心を手に入れるだろう。

締めくくりの言葉は上のもの。
やっと長かったエドとアルの旅はおわったけど、でもまだ続く二人のたび。
荒川先生お疲れ様でした。

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