傾きだした天秤 黄昏色の詠使いVII 新約の扉、汝ミクヴァの洗礼よ このエントリーをはてなブックマークに追加 傾きだした天秤 黄昏色の詠使いVII 新約の扉、汝ミクヴァの洗礼よ

黄昏色の詠使いVII  新約の扉、汝ミクヴァの洗礼よ (富士見ファンタジア文庫 さ 2-1-7 黄昏色の詠使い 7)

クルーエルかわいすぎるだろ。
ネイトのことを意識してるあたりがなかなか。
そして、ネイトはやはり初期に比べるとだいぶ成長して頼もしくなった感じがある。

イブマリーが夜色名詠を作り、ネイトがそれを受け継いだように灰色名詠にもレフィスという後継者がいたのか……。ミシュダルを止めたがっていたようだけど……。

孵石の中身、<ただそこに佇立する者>、消えそうになっていくクルーエルの身体。
<ただそこに佇立する者>が目覚めればクルーエルは消えてしまうのか?クルーエルとの対だから、<ただそこに佇立する者>の存在が強くなればクルーエルの存在が弱くなる。 でも、そこに至るにはネイトの決断が関わってきそうな。ネイトの対であるシャオはやはりいろいろと知っているのだろう。そしてアーマも。
どの疑問も実は名詠式の本質、基礎になってくるんじゃないかと思ったのは、最後にシャオが言った名詠門の向こう側が一体何なのか。ミクヴァの鱗片(孵石)を手に入れることでシャオがいう名詠式が完成して、一時的に名詠が消えるというのはなんだろうか?
名詠門の向こう側は別の可能性の世界かな?と思っていたりするのだけど、そうするとネイトたちがいる世界から他の世界の名詠式で呼ばれてもいいんじゃないかと思ったり。
考えるのは面白いですね。